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タイミー軽作業を経て。気づいたこと・前向きな変化

 躁鬱は、いつ体調が悪くなるか、自分でもわからない。
 そのため、定期的な仕事がしづらい。
 周りに迷惑をかけると、自責の念が高まる。その結果、行動できなくなる、という負のループに陥る経験をすると、一歩が踏み出しづらい。
 自分のリズムが明らかではないので、今はまだ、定期の仕事は避けている。
 
 そこで、先月から、タイミーで複数回アルバイトをしてみた。
 人と接する怖さがあり、「軽作業」からトライした。

 ①A社  4.0時間  主にピッキング (休憩なし)
 ②B社  7.5時間 主にピッキング(昼食45分、午後15分休憩あり)
 ③C社  8.0時間 主にピッキング

 ①は2回、②は3回、③は1回。
 
 経験してみての感想

 頑張った。本当に頑張った。笑

・身体的な疲労について
 4時間で、足腰の疲労はあった。まだできるな、という感覚があったので、フルタイムに挑戦した。結果、フルタイムは、やはり足が棒になった。これは、私だけではなく、まあ慣れない人はそうだよね、と思う。
 終日の場合、歩数は1.5万歩〜3万歩。私は元来歩くのは好きなタイプなので、「大丈夫の範囲内」という感じだった。「翌日はあんまり歩きたくない」というレベルの疲労。1日スポットなら、耐えうる範囲、という感覚。

・脳疲労について
 見渡す限りの、物、物、物。
 広い空間の中に、ぎっしり押し込めらた物に囲まれた空間で作業する。     
 JANコードの数字、移動、ダンボールをあさる、商品をひろう。
 JANコードの数字、移動、ダンボールをあさる、商品をひろう。
 この繰り返し。
 途中から脳疲労が半端なくなる。
 そして、脳疲労を感じてきた段階で、「自己否定」が始まることに気づいた。表面上では作業しているけれど、バッグで動いている「自己否定デフォルトモード」が止まらなくなる。それに気づくことができた。ピッキングのリストが長すぎて、全然終わる気配がない・・・というプレッシャーも要因の一つだったように思う。
 このモードから、離れる気かけになったのは、周りにシャキシャキと動いている方の存在だった。言葉は交わさないけれど、リズムよく作業されている方の気配を感じて、空中浮遊していた私の意識も、目の前の作業に戻ることができた。周りの存在は、とてもありがたいものだ、と感じる瞬間だった。
(就労先の皆様:そんなわけで、1〜2時間程度、ノロノロとしてしまっていた人間がおりました。慣れていないとはいえ、申し訳ありません、とここでお伝えさせてくださいm(_ _)m)
 
・就労時間について
 4時間だと、休憩がない。悪くないけど、今のは私にとっては危険レベル<中>。
 フルタイム、昼休憩が45分と短い。ご飯食べて終わりなので、午後に疲れが見え始める。15時の15分間休憩後が、疲労マックス。ラスト30分は、あと少しと思えるので、結構頑張れる。今の私にとっては、フルタイムは危険レベル<中〜高>。

・金額について
 4時間で4~5千円程度、フルタイムだと大体9千~1万円弱。無収入が続いたので、希望の光にはなった。ただ冷静に考えると、そのうち自分のリカバリーに何割か消えそうなので、手元に残るお金は一部となる。ただ、近くの温泉施設に行くのが楽しみ、というプライスレス感は大きい。
 お金を第一の目的としておらず、あくまで経験値を増やす目的。なので、お金をもらえるのは本当にありがたいと感じた。

・場所の選定について
 どんな人が働いているか、働く環境(空調・休憩所・居る人の雰囲気など)これも言ってみなければわからない。これが、本当に正直なところだと感じた。
 この病気になると、危険度センサーの精度が高まっているので、できるだけ「危険を感じる環境」は避けたい。
 ただし、タイミーで募集しているところの多くは、喫緊で人が足りない→結構、切羽詰まっている→ゆとりがない。イライラらしている人が一定数いる、という傾向にあるのかも、という点は正直感じたところだった。
 もちろん、笑顔で親切にしてくださる方もいて、それが本当に救われた。社員さんの多くの方々は、優しい人だった。毎回毎回、同じ説明をするのも、本当に大変だと思う。それでも笑顔でテキパキ働いておられる方が、一定数いた。その姿をみて、私も頑張ろうと思った。
 

まとめ

 ** 私の場合・振り返って **
 「滞っている、自分の流れを取り戻すための1歩として」タイミーはとてもありがたい仕組みだと感じた。体を動かすことに抵抗がなければ、スタートとして軽作業は有効だと思う。色々な人がいるので、「刺激」が良い形で、今後の自分の背中を後押ししてくれた、と感じることができた。

 ** 私の場合・今後 **
 「自己否定のデフォルトモード」が止まらなくなるトリガーが2つ。
 1つは、主に脳疲労により、エネルギーが枯渇してしまっているケース。もう1つは、外界(人・空間・時間など)の影響でネガティブに引っ張られるケース。これにい気付くことと、いかにそうなる前に対処するか、が課題だと感じた。頚椎の状態も悪くないので、今度は経験値のある職種で、トライしたいと思えるようになった(前進!)。


 ** まとまらない私のまとめ **
 私はタイミーの仕事を通じて、「世界は、そこそこ、安全である」ということを体験できました。このそこそこ(笑)・・というのは、当然自分にとって危険を感じるモノ・コト・ヒトは存在していていて、それを踏まえた上で、「自分が想像しているよりも危険ではない」という意味合いになります。自分の頭の中で想像しているものとのギャップが大きいほど、自分のダメージをは大きくなります。そのため、1歩を踏み出すにあたって、楽観性はどうしても必要です。冷静に捉えることと、過度に心配・懸念してしまうことは違います。「そこそこ、安全である」という楽観性を手にいれるには、こういった「何回かトライしてみる」経験が、必要不可欠だと感じました。大きくトライすることよりも、小さくトライして、積み重ねたものほど、しなやかで柔軟な土台が形成されるのだということを、身をもって体験した1ヶ月でした。

 また、こうして自分の頭の中を外在化することで、自分を知ることができて いる、という時間があり、それが自信にもなっているように思います。

 もし今1歩目を踏みとどまっている方がいらっしゃれば、この記事が参考になれば幸いです。