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蝶の恩返し

 今日は秋分の日。私の周りの子どもたちは、秋分と春分の違いがよくわからないと言う。確かに!「ん」と「う」の違いだけで季節が180度変わるなんて。おはぎとぼた餅。秋と春。どっちも厳しい季節の後のご褒美のように優しく訪れ、私たちをホッとさせてくれる。食欲は⤴️し、鏡の自分に気持ちが一時的に⤵️するけど、快適で外に出ると自分も自然の一部として生きてるッ!なんて気持ちになる。

 私は季節の中で一番好きなのは冬。自然のもたらしてくれる春も大好き。ただ、世の中の春は嫌いで、大好きな春のほろ苦い食べ物を好んで食べながら☺️、世の中の苦さも受け入れてきた😒。

 春の食べ物に添えて美味しいのが”木の芽”。山椒の若い芽。手のひらにはさんでパーんと叩くとより華やかに香りが広がる小さな葉っぱが私は大好きで、若竹煮なんて葉っぱだらけにして食べたい。

 この”木の芽”、スーパーでは少々お高くて、チョロチョロっと入ってるだけ。それで、私は結構な確率で木の芽の鉢植えを毎年購入している。大切に芽を惜しみつつ摘み食す。それが、ある朝、気づくとゲッ👀葉っぱ=木の芽が一枚も無くなっている!!🌿一枚もない!よくよく見ると黒い小さな物体があちらこちらに。

 糞だと知ったのはダンナが教えてくれたから。アゲハ蝶の幼虫は好んでトゲのある木の芽を好んで食べるらしく、うちの木の芽ちゃんもアゲハ蝶にやられたようだ。サノバビッチ。たが、次の年も鉢を購入。ある年、偶然アゲハ蝶の赤ちゃんのお食事タイムに遭遇。凄まじい食欲、毎秒一枚の葉の葉脈に沿って一列を食べる。

そら、一晩ではげるわ、と。

 ハゲになってしまった山椒の鉢植えを捨てる頃、玄関先のお花にアゲハ蝶がやって来た。近寄っても逃げずにこちらに熱い視線(私にはそう見えた💦)を送っている。う、うつくしい!あなたがあの時の糞の子?まぁ❤️☺️ 

 さぁ秋!そして大好きな冬。それから春。そうだッ!春になったら山椒の鉢植えを買おう。