そのニキビ、枕のせいかも?肌荒れを起こしにくい枕の選び方と使い方
「頬の大人ニキビがしつこく繰り返す」「後頭部の頭皮にブツブツができる」あなたのニキビ、枕が原因の可能性が高いです!
一見関係ないように思える枕とニキビですが、実は密接な関係が。1日当たり6~8時間も頭や顔をくっつけて載せているわけですから、枕の状態はお肌や頭皮のコンディションにダイレクトに影響します。
この記事では、枕がなぜニキビの原因になるのか、そのメカニズムをまずレクチャー。続いて、枕が原因のニキビを改善するためにすぐできる6つの方法をご紹介します。ぜひ試してみてください!
枕は毎日使うものなので、日に日に改善が感じられるはず。原因不明だと思っていたしつこいニキビにサヨナラできる日はすぐそこです!
枕とニキビの深い関係
あなたのニキビは、枕とどれくらい関係あるでしょうか?チェックしてみましょう!
・ニキビができる部位は?
☐おでこ
☐あご
✅ほほ
✅こめかみ
✅うなじ
✅頭皮
・枕カバーの交換は?
☐毎日
☐2~3日に1回
☐1週間に1回
✅1ヶ月に1回
✅3ヶ月に1回
・枕カバーの素材は?
☐コットン
☐リネン
☐シルク
☐ガーゼ
☐タオル地
✅ポリエステル
✅アクリル
いかがでしょうか?
✅が当てはまるほど、枕が原因のニキビである可能性が高いです。
そもそも、どういうわけで枕がニキビを引き起こすのか見てみましょう。
枕がニキビの原因になるメカニズム
そもそもニキビは、毛穴に住んでいる「アクネ菌」という常在菌が過剰に繁殖することで起こります。
アクネ菌は、普段は雑菌の侵入を防ぐなどの働きをして皮膚を守っています。
しかし皮脂をエサにしているため、皮脂が過剰に分泌されたり毛穴に皮脂汚れが詰まったりすると、異常繁殖して炎症を起こします。これがニキビです。
枕には毎晩6~8時間も頭や顔をつけているので、皮脂がべったりついています。古い角質やフケ、空気中のホコリなども日々溜まっていきます。
つまり枕の表面は、アクネ菌の大好物がたっぷり塗られた培養場所のようになっているわけです。
ですから、枕を清潔に保っていない場合、
など、寝るときに枕に触れる部分にニキビができやすくなります。
顔ダニ(ニキビダニ)と枕の関係
ニキビや肌荒れ、かゆみを引き起こす「顔ダニ」 も枕と密接な関係があります。
顔ダニは「皮膚ダニ」「ニキビダニ」とも呼ばれますが、正式名称は「毛包虫」。大きさは0.2~0.3mmほどで、ひとつの毛穴に5~6匹ずつ住んでいます。
本来は顔や頭皮の余分な皮脂を食べ、皮脂バランスを保ってくれる無害な存在です。
しかし、過剰に増えると死骸や抜け殻が毛穴に詰まったりアレルギー反応が引き起こされたりすることで、トラブルの原因に。難治性のニキビや抜け毛、皮膚の赤みやかゆみの原因となります。
顔ダニの活動は睡眠中に活発になるため、皮脂がたっぷりついた枕で寝ていると過剰増殖を引き起こします。余分なエサを供給しないようにすることが大切です。
枕がニキビを引き起こす理由がわかったら、具体的な行動に乗り出しましょう。枕をどうケアすればニキビが改善するのか、続いてご紹介します。
※顔ダニ以外にも、アレルギーを引き起こすヒョウヒダニも枕に大量に潜んでいます!枕のダニ対策はこちら:▶枕のダニ対策6つ|アレルギーや肌荒れの原因を退治する方法
枕が原因のニキビを改善する方法
枕が原因のニキビを改善するためには「枕を清潔に保つ」「枕からの刺激を減らす」「枕本体を見直す」ことが大切。ひとつずつ見ていきましょう。
枕を清潔に保つ
まずは枕を清潔に保ち、菌や顔ダニが過剰に繁殖できないようにすることが重要。皮脂や汗、フケやアカが長期にわたってこびりつくことのないよう、カバーの洗濯と除菌スプレーの2つの方法を実践しましょう。
① こまめに枕カバーを洗おう
皮脂や汗、フケやアカは水溶性の汚れなので、こまめに洗濯するのが有効。できれば2~3日に1回、最低でも1週間に1回は交換しましょう。
特に、
などの場合は、普段よりも汗や皮脂の分泌が盛んになることが考えられます。枕カバーのよりこまめな交換を心がけましょう。
また、寝るときに美容液や洗い流さないパック、ヘアオイルなどをつける習慣のある方は要注意。
栄養たっぷりの成分が付いたまま放置すると酸化し、菌の繁殖を引き起こします。枕カバー交換の頻度を上げるのがベストです。
枕カバーを洗う際は、まず洗濯表示の確認を。手洗い表示や陰干し表示が付いていればそれに従いましょう。洗ったらしっかり乾かすことも大切。湿気が残っているとかえって雑菌が繁殖しやすくなります。
黄ばみや臭いが気になる時は、お湯でつけ置きするのがおすすめ。
洗面器などに40~50℃のお湯をはり、汚れの気になる部分に洗剤をかけて馴染ませたら1時間ほどつけ置きます。お湯に酸素系漂白剤を溶かしておくのもおすすめ。そのあと洗濯機で洗えばOKです。
また、
といった場合におすすめなのが、柔らかいタオルを枕の上に敷いて使うこと。手軽に洗濯でき、汚れも落ちやすいです。
枕の汚れを最低限に抑えるには、寝る前に髪をキレイに洗い、しっかり乾かすようにしましょう。
② 除菌スプレーを活用しよう
毎日寝起きに、除菌スプレーを使用するのもおすすめ。枕の表面に付着した雑菌は一晩で驚くほど増殖します。
新品のシーツでも、一晩寝れば便器の3倍の数の細菌がいるというデータもあるほど。こまめな除菌が有効です。
長時間直接顔に触れるものなので、できるだけ身体にやさしい天然成分のものを使いましょう。スプレーした後は、換気や陰干しでしっかり乾かします。
私のおすすめは、ティーツリーという植物のエッセンシャルオイルを使って除菌する方法。ティーツリーの殺菌力には科学的根拠があり、安全な成分でしっかり除菌したいときにピッタリ。
エッセンシャルオイルでスプレーを手作りすることもできますが、品質のしっかりした既製品を使えば簡単です。
※ティーツリーのニキビ対策効果について科学的根拠はこちら:▶ティーツリーオイルはニキビに効果ある?科学的根拠を深堀りして真相を徹底検証
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天然成分なのにパワフル!除菌成分の身元はっきりで枕にも安心
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家じゅうの菌・カビ・ダニ・臭い対策に使えますが、特に枕など寝具のケアに安心でパワフルだと定評があります。
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という高い条件を満たした医療用レベルのティーツリーオイルを使用していることが明記され、身元がはっきり。また、
など余分な成分が一切配合されておらず、長時間じかに肌をつける寝具でも安心。化学成分の刺激がかえってニキビのもとになるという心配もありません。
朝起きたら、枕全体にしっとりするくらいスプレーして、そのまま30分ほど乾かすだけ。朝のルーティーンにほんの10秒追加して、夜の間に繁殖した菌をリセットしましょう!
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枕からの刺激を減らす
長時間肌に触れている枕そのものが肌にとって刺激になってしまい、トラブルのもとになることも。
顔や頭皮に、赤みやかゆみを伴うニキビがいつもできてしまう人は、枕の素材や使っている洗剤を見直してみましょう。
① 枕カバーの素材を見直そう
自分の枕カバーにどんな素材が使われているか、まず確認してみましょう。
石油から作られるポリエステルやアクリル、ナイロンやポリウレタンなどの化学繊維は、肌への刺激が強く「化繊負け」を引き起こすことがあります。
化学繊維は保湿力がほとんどないため、静電気が発生しやすいことにも要注意。アレルギー物質や化学物質などが枕に引き寄せられてしまい、肌トラブルの原因となりがちです。
枕カバーに適した素材は、綿(コットン)、絹(シルク)、麻(リネン)などの天然繊維。汗をかきやすい方にはタオル地、蒸れやすく肌荒れしやすい方にはガーゼ地のものがおすすめです。
以下の表をもとに、自分に合った枕カバーを見つけましょう。
② 洗濯洗剤を見直そう
枕カバーをせっかくこまめに洗濯しても、繊維に残った洗濯洗剤が肌への刺激になってしまうケースがあります。
肌バリアの弱っている乾燥肌・敏感肌では、界面活性剤などの化学物質がニキビや肌荒れの原因に。
心当たりのある方は、一度無添加の洗濯洗剤に替えることも検討してみましょう。また、以下のポイントに注意することで洗剤のすすぎ残しを減らせます。
柔軟剤は使っていいの?というご質問が多いですが、柔軟剤の使用自体は、繊維の肌触りをなめらかにし静電気を防いで、肌への刺激を減らすのに一役買ってくれます。
とはいえ柔軟剤はすすぎ水に入れて使うので、含まれる成分がそのまま残留します。強い香料で人気の柔軟剤は避けた方が無難。
また柔軟剤は繊維の表面に膜を張るため吸水性を低下させ、蒸れやベタつきのもとになりがちです。
柔軟剤なしではゴワゴワしてしまうという場合は、
を少なめに使うのがおすすめです。
【おすすめの無添加洗濯洗剤】
竹洗剤 バンブークリア Bamboo Clear 天然成100% 無添加 洗濯用|エシカルバンブー株式会社
刺激成分ゼロ!洗剤としての性能も秀逸
バンブークリアは、刺激となる成分を全く使っていない(つまり残留しようがない!)無添加洗剤。界面活性剤・漂白剤・柔軟剤・香料不使用で、防腐剤や保存料も配合されていません。
界面活性剤が入っていないのに汚れが落ちるのは、竹炭成分に含まれるアルカリが汚れの脂肪酸と反応して石鹸成分となり汚れを包み込むため。
洗濯前に、洗剤液に20分ほどつけ置きする必要があるのが少し手間ですが、泡が立たないのですすぎも素早く、少量でも汚れがスッキリ落ちると評判。
敏感肌やアレルギー体質の方に愛用者が多く、肌トラブルを起こしにくいことがうかがえます。一方で、
と、洗剤としての性能も秀逸。枕カバーはもちろん、マスクや布ナプキンにも安心して使えるため、1本あれば重宝です。
【おすすめの無添加柔軟剤】
ヤシノミ 柔軟剤|サラヤ SARAYA
皮膚刺激テスト済みで安心。驚きの吸水性
ヤシノミ柔軟剤は、シリコン・香料・着色料・抗菌剤無添加。皮膚刺激テスト済みで、敏感肌でも安心して使えます。
ほかの柔軟剤とのもう一つの大きな違いは、吸水性の高さ。ヤシノミ由来の柔軟成分を2種類バランスよく配合することで、一般的な柔軟剤に比べて2倍の吸水力 を誇ります。
高級タオルやマイクロファイバータオルに使った時のフワフワ感と吸水性には驚きます。一晩の汗をしっかり吸ってべたつかない、ふんわりなめらかな枕カバーに仕上げてくれますよ。
枕本体を見直す
以上の方法を試してもニキビが改善しない方や、そろそろ枕の買い替えを考えているという方は、そもそもニキビのできにくい枕に交換するのが得策。
特に、今の枕が2年以上前に買ったものなら、買い替えも視野に。
2年間使いっぱなしの枕は、重量の1/3がダニやフケだといわれています。
カビや細菌の繁殖、ヘタリによる頸椎への影響などから、2年ごとに枕を買い替えることを勧める専門家も。この際リセットしてみるのも良い方法です。
枕を買い替えるときは、寝返りのうちやすい硬さのもの、洗えるものを選びましょう。
① 枕の硬さを再検討しよう
意外かもしれませんが、枕の硬さが合っていないことがニキビの原因になるケースもあります。
枕の硬さが合っていないと、うつ伏せや横向きのまま寝姿が固定しがち。
顔の同じ箇所の肌を枕に押し付けたまま長時間眠っていると、
などのメカニズムでニキビができやすくなります。
顔の右だけ、または左だけに偏ってニキビができている人は、自分の寝ているときの姿勢をチェックしてみましょう。
きっと、ニキビのある方を下にして寝ているはず。そして、スムーズに寝返りを打てない枕を使っているはずです。
今使っている枕で寝がえりをうってみましょう。力を入れずスムーズに向きを変えられますか。柔らかすぎると頭が沈み込んでしまい、自然な寝返りがうてません。
10cmくらいを目安に、横向きに寝て首と背筋のラインが床と平行になる高さに調整しましょう。横幅は60cmくらいを目安に、余裕のあるサイズがおすすめです。
② 洗える枕に換えよう
枕カバーは洗濯できても、枕本体の洗濯はなかなかハードルが高いもの。洗濯表示を確認すると、洗濯機で洗えるもの・手洗いできるもの・洗えないものがあります。
枕の素材別洗い方はこちら:▶枕のダニ退治は素材の確認から
ニキビ対策としては、枕本体も半年に1度は洗うのが正解。洗濯機で洗えるものを選んでおけば、半年に1度の洗濯がグッと気軽になります。
洗濯機で洗える枕は高反発ファイバーやパイプ素材のものが多いです。このような洗濯表示が付いていることを確認して選びましょう。
【おすすめの寝返りしやすい+洗濯機で洗える枕】
AYOホテル仕様 高反発枕|AYO SHOP
洗濯機で洗える!フワフワながらしっかり、高さ調節もOK
AYOのホテル仕様高反発枕は、本体丸ごと洗濯機で洗える優れもの。側生地は通気性の良い綿100%、抗菌・防臭加工済みで、清潔さをキープしやすいのも高ポイントです。
フワフワの柔らかな枕でありながら、適度な反発がありしっかりと寝返りを支えてくれます。ギュッと押しても底つきがなく、身体の向きを変えても高さをキープ。
中の綿を抜いて低くすることもできるので、体格に合わせて誰でも快適に使えます。
いびきや肩こりが改善され深く眠れるようになったという声も多数。良質の睡眠は、肌コンディションの改善にもつながります。
フワフワ系の枕にありがちなヘタリ問題も少なく、耐久性良好。次の2年間みっちり頼れそうです!
枕から始めるニキビケアで今度こそ続くツルスベ肌に!
毎晩知らない間にニキビ製造装置と化していた枕とはもうサヨナラ。今日からできる対策を順次実践して、頬や頭皮のしつこいニキビ、今度こそ撃退しましょう!
※まだ改善するところがある?寝るときの習慣をチェック!:▶寝るときにニキビができやすい12の習慣と対策。これさえやめればツルツル肌に!