見出し画像

リモートワーク マネジメント Vol.3

今回は、マネージャー視点での部下とのコミュニケーションの取り方です。
どんなツールをどう活用すればいいのか?は、ググればいっぱい出てくるので、ツールのテクニック的な話はここでは出てきません。
私の個人的な意見(経験)としてですが、コミュニケーションの前提としての考え方のお話です。

うまく行かなかった時期の話

テレワークで、顔を合わさなくなるから、よりいっそう密なコミュニケーションを、と普通考えますよね。僕もそうでした。しかし、これは「行動コントロール」のアプローチのままマネジメントしようとしてたわけです。

どういうデメリットがあるかというと
・コミュニケーションを取っているだけでなんとなく安心する。

・お互いわかり合ったつもりになっている
 - いろいろ話しすぎているので、結局なにが大事なのか曖昧になる。
・コミュニケーションのための時間で相当の時間ロスをしている
 - チャットは、話すよりも時間がかかっている事実。

・結果が伴わなくなってくると、だんだんできない理由を作り始める。
  - 自分の責任でないことを立証する機会をどんどん生み出す。
  - その場を繕う会話になる(いいことしか言わなくなる)

ダメダメでしたね。

できる上司と部下の関係 

「結果コントロール」を前提とすると、雑談的な会話を除き、極端な話、「上司」も「部下」もお互いのコミュニケーション時間を使うことなく、結果を出す部下が、結果を出させる上司が優秀なわけです(ありえませんが)。
いわゆる「手がかからない」部下、「あれこれ言わない」上司です。
しかし、これで結果にコミットしあえているのであれば、かなり高い信頼関係が築けているといえますよね。
結局は、これが理想なのでは?と思うわけです。

引き算のコミュニケーション

では、まずマネージャーとして、100%部下を信頼するという前提に立ち返って、部下のプロセスに対し無駄に「あれこれ言わない」心がけが大事だと思います。
では、とるべきコミュニケーションは? 
連絡事項は当然するとして、それ以外では、2つです。

その1:マネージャーが最もやるべきことは、「意思決定」です。部下の目標達成に対してマネージャーがとるべき意思決定を行い、的確に部下に伝える。これが基本。また、状況に応じて、部下にはわからない、「上司が何を考えているのか?」「何を意思決定しようとしているのか?」を定期的に伝えてあげるべきです。部下にはその状況をもとに、自分で何をすべきかを考えさせます。これは、上司→部下への発信ベースのコミュニケーションが主体になるでしょう。

その2:サポートできることを伝える。してあげる。部下に上司に対して何を必要としているのかをコミュニケーションを通して炙り出します。
部下は、自分で何が足りないのか?必要としているのか?を気づけません。なので、その部分に関しては、部下とのコミュニケーションを通して上司が気づいてあげる。そして部下の問題解決をしてあげるようにします。
そのためのコミュニケーションは、どんどんとるべきでしょう。これは、部下→上司への引き出すコミュニケーションが主体になるでしょう。
これが、コーチングとかに繋がっていくんでしょうね。

これだけでも相当のボリュームになるはずです。これをいかに「効率的に」「効果的に」行っていくかを、ツール、機会(one on oneとか、定例会議とか)を通してメンバーの状況に合わせて、ルーチン化すること、または、スポットですることの仕組み作りをし、マネジメントしていくとうまくいくと思います。 

勘違いしがちなこと。 絶対に「端折らない」。

「言わなくてもわかるだろう」は上司の怠慢。
できるだけ無駄なコミュニケーションを減らすことと、言わなくても察してくれるだろうは全然違います。

基本的に、日本人の上司から部下へのコミュニケーションは、コンテキストが高い文化に染まっているため、話のバックグラウンドが省かれがちです。言ったことは3割ぐらいしか伝わってないと思った方がいい。

よく、「そこまで言わないと伝わらないのか?」と思うことが多いと思いますが、実際、自分が思っているほど、言うべきことを言っていないのが日本人マネージャーの特徴です。

なので、きちんと伝えなければいけないことに関しては、わかりやすくはっきりとしていながらも、関連する情報量は多めにして伝えること後が大事だと思います。


リモートワーク マネジメント タイトルページへ戻る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?