はたらく女性に感謝を伝えたい。「プロティアンシフト」を読んで
主体的〇〇活動支援室室長の杉崎です。こんにちは。
プロティアンキャリア協会の認定ファシリテーター向けに一定の冊数限定で発売前の「プロティアンシフト」が提供されました。わたしも手に取ることができ、拝読しました。まずは拝読の機会をご提供くださった著者のタナケン先生と西村さんと出版社ご担当者様にお礼をお伝えします。
読んだ感想を一言で言えば、「はたらく女性に感謝とお礼を伝えたい」ということです。「別にお前のために働いてねーよ」と言われそうですが、この本を読むことで女性がどんな想いでどんだけ働き、様々なライフステージや仕事での挑戦に立ち向かいながら働き続け、そして、役職定年や定年を迎えて、その後の未来に進もうと考え行動をしているのかを追体験することが出来ました。(ちなみに、専業主婦で家や家庭のことにフォーカスしている女性にも同様に感謝しています。)
誰か一人の経験談では無く、数名の方のインタビューやデータに基づいた一般的な内容で、どなたが読んでも参考になることが多いのではないでしょうか。女性と一緒に働く男性全員にオススメしたい一冊です。女性を主人公にしたキャリアの話ですが、男性との対比で書かれている部分もあり、男性も自分自身のキャリアを意識しながら読める内容となっています。
アカデミックな視点で一歩踏み込んだ現代版プロティアンキャリアの説明とその事例も紹介されています。キャリア戦略の考え方だけではなく、「アイデンティティとアダプタビリティ」、特に、サブアイデンティティの集合体としてアイデンティティとして捉えるといった記述もあり、理論のさらなる理解の助けとなりました。プロティアンキャリアの興味をお持ちの方にもオススメです。
最後にわたしの職場環境とわたしがキャリア形成でできる支援について考えたことをお伝えして閉めたいと思います。わたしの職場環境は女性が多い職場です。グローバルな組織と東京ローカルなオフィスに上司(ライン)があります。東京ローカルでは上長である統括部長や担当部長は女性でチームメンバーの半分は女性です。グローバルな組織でも、上長のSenior Manager、Senior Director, Vice Presidentまでは全員女性です。チームメンバーは男性の方が多いです。特にグローバルな組織においては女性が上級のポジションにいる環境で何年も働いており、女性が活躍できる環境があること、そこにいることは特別なことではありません。わたしが管理職としての経験を振り返ると、勝手に女性に配慮し過ぎることがあったことが思い出されました。小さい子供を持つ女性は出張することが難しいのでは?と勝手に考えたことでした。様々なキャリア機会ではそのような勝手な判断はせずに、機会がある度に本人に意志確認をすることが必要であることをその経験からも、また本書からも学びました。男性も女性もその時々のライフステージやタイミングで機会を活用できる時と出来ない時があり、次回は機会を活用できるタイミングかもしれませんから。
性別関係なく誰もが、ライフステージ合わせて、自分らしく活躍できる職場環境を作りに挑戦していきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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主体的〇〇活動支援室
室長 HIRO(杉崎大樹)
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