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ヤドカリ放浪記2012〜大湫宿-加納宿編〜

11月5日
AM5:22
道の駅そばの郷らっせぃみさと
夜が明ける前に目覚めた恵那での朝
いつもなら二度寝だが、この日の俺は違う
とっとと準備をして道の駅を後にする
AM6:15
大湫宿

中山道四十七番目の宿場町
東に十三峠、西に琵琶峠を控えた山間の小さな宿場町
時が止まったかの様な町並みが郷愁を誘う
AM6:17
大湫宿高札場跡

当時掲げられていた高札と同じ大きさで設置されているものと思われる
AM6:21
大湫観音堂

道中安全·病気回復の観音様と知られ宿内、近郷はもちろん旅人からも厚い信仰を受けていた堂宇
特に下半身の足、腰に御利益があるらしい
そりゃ旅人も信仰するわなw
境内には観音様の枝垂桜や石仏·石碑が並んでいる
本堂の天井絵は市指定有形文化財ですって♪
AM6:36
神明神社

樹齢千三百年の神木·神明の大杉が大迫力
県指定天然記念物である
そんな大杉だが2004年の落雷により衰退しているとの事
よって維持保存処置を行われている
江戸時代から既に大湫宿のシンボルであった大杉
歴史の証人としていつまでもこの町を見守って欲しいものだ

AM6:46
大湫宿脇本陣

庄屋·問屋も代々兼帯してきた保々家脇本陣
部屋数十九·畳数一五三枚・別棟六という広大だった屋敷だ
現在は半分は取り壊されているが当時を偲ぶ大湫宿では数少ない建物
国登録有形文化財であるが子孫の方が住まわれているので無断立入は禁止されている
でも連絡先が書いているので一報を入れれば見学可能かも
AM6:55
大湫宿問屋場跡

大湫宿の問屋役·年寄役·帳付役·人馬指図役等の宿役人が詰めていた役所的場所
特に史跡的な物はない
AM6:58
白山神社

大湫宿の高台に鎮座している神社
社は小さい気持ち良い気で満ち溢れている聖域
竹林に囲まれている俺的パワースポット
AM7:02
おもだか屋
無料休憩所
こんな時間に開いている訳もない…
AM7:04
大湫宿本陣跡

皇女和宮が宿泊した際に詠んだ歌が残る本陣跡
『遠ざかる都と知れば旅衣 一夜の宿も立ちうかりけり』
『思いきや雲井の袂ぬぎかえて うき旅衣袖しほるとは』
また歴代の宮姫等も多く宿泊している
本陣跡のほとんどが現在の大湫小学校に当たる
ちなみに学校横のガレージには皇女和宮の陶製人形が飾られている
AM7:11
旧旅籠三浦家

国登録有形文化財に指定されている古民家
隣の問屋丸森の森川家も同じく国登録有形文化財
二軒並んで仲良く文化財
AM7:28
西之下の井戸
田園広がる裏道から街道筋に出る時に見付けたスポット
単なる用水池かと思ったら石碑が建っていたので軽く見学する
AM7:39
紅葉洞の石橋

宿場町から出て、琵琶峠に向かう途中にあった街道史跡
小坂の馬頭様や大洞の馬頭様等が並ぶ
大湫宿大洞·小坂、大湫宿二つ岩など続く
AM7:50
弁財天の池

次の宿場町に向かう途中にある歴史の道スポット
常に水をたたえ、カキツバタやジュンサイの自生地になっている弁財天を祀る社が浮かぶ池
AM8:01
細久手宿

中山道四十八番目の宿場町
大湫宿と次の宿場町の間の距離が長かった事から1610年に新しく開かれた山間の小さな宿場町だとか…
三度の大火に見舞われ現在は1858年以降に形成された町並み
ホント小さな宿場町なのでサクサクッと散策する
AM8:06
大黒屋

旧尾州藩定本陣
本陣と言っても本陣並みの扱いがされていた旅籠らしい
現在も旅館として営む細久手宿の数少ない史跡
国登録有形文化財に指定されている
ぎゃらりー細久手としても開放している

この時たまたま大黒屋古美術展観が開催していたので鑑賞する
大女将に旦那が交替しながら作品を説明してくれた
AM8:22
細久手宿本陣跡

標柱が建つのみ
現在は個人宅っぽいが喫茶店的な事をやっているみたいだ
ちなみに向かい側が脇本陣跡らしい
此処で細久手宿館に観光終了
次の宿場町を目指す
AM9:00
唄清水

年中絶える事なく涌き出る清水
江戸時代中山道を往く旅人の疲れと渇きを癒していたであろうスポット
岐阜県の名水に指定されているが飲もうとは思えない(^ω^;
AM9:08
十本木茶屋跡

俗に安藤広重が木曽街道六拾九次·御嶽宿を描いた時にモデルとなった地
でもあくまでも推定であり確証はない
AM9:19
耳神社

謡坂の石畳を抜けると右手の崖の上に祀られている神社
全国的にも珍しい耳と安産に霊験のある神社
AM9:23
サークルK御嵩井尻店
小腹が空いたので朝飯購入
サンドイッチで軽く朝を済ます
AM9:42
御嶽宿

中山道四十九番目の宿場町
蟹薬師で有名な願興寺の門前町として発達
中山道制定と同時に宿駅になった宿場町である
何軒かは情緒ある旧家を持つがある区域以外殆ど宿場町時代の面影はない
また御嶽富士なる名所もある
AM9:53
かしわ屋

旧旅籠屋
良い外観をしている♪
AM9:55
庄家竹屋

江戸時代からの豪商野呂家の住宅
江戸時代の建築様式をよく残している無料見学スポット
月曜のこの日は休館日…
AM9:58
御嶽宿本陣跡

現在は中山道みたけ館第二駐車場…
左側は再建されたのだろうか瓦葺き屋根の門が建つ
どうやら個人宅らしい
此処で俺と同じく中山道巡りしているサイクラーのお二方と話をする
AM10:06
御嶽宿脇本陣

現·中山道みたけ館
一階は図書館、二階は郷土館となっている無料スポット
月曜のこの日は此処もやっぱり休館日(`;ω;´)
AM10:16
願興寺

重要文化財二十四体を安置する蟹大師縁の寺
凄く古い本堂である
寺の脇には観光用の駐車場があり軽食用のお店もある
AM10:21
御嶽駅

御嶽宿の最寄駅
観光案内所にもなっている
十一月十六日に此処でエコビアガーデンがある事を知る…
来るのが早過ぎた…
AM10:31
御嶽宿わいわい館

喫茶店も兼ねている無料休憩処
奥にはギャラリーもある
AM11:17
伏見宿

中山道五十番目の宿場町
中山道の中でもいち早く設置された御嶽宿から遅れる事九十年後に土田宿の廃宿に伴い開宿された宿場町らしい
宿場町自体は一Kmもない小さな町だったとか…
現在は国道21号線に整備され、当時の面影は少ない
AM11:20
伏見宿本陣之跡

現·御嶽町伏見公民館
1848年に宿場町を襲った大火により本陣をはじめとする二十六戸が焼失
本陣は再建される事なく今日に至る
AM11:24
浄覚寺

境内には東寺山古墳が眠る寺
徳川光友公夫妻の菩提寺でもある
AM11:32
一本松公園

伏見交差点に造られた憩いのスポット
古き良き宿場町時代の紹介をする新設された公園だ
屋寝付きの板間があるので野宿ポイントには最適かと…
AM11:41
お休み処駱駝
観光案内·歴史資料館·土産屋·飲食店を併せ持つ無料スポット
月曜は休みなのだ…
その隣には伏見宿で唯一と言ってよい旧家が二軒建ち並ぶ
旧旅籠三吉屋だという
この鄙び加減の良い家屋をぜひ解体せず、後世に残しておいてほしいものだ
PM0:08
太田宿

中山道五十一番目の宿場町
『木曽の桟 太田の渡し 碓氷峠がなくばよい』と唄われたほど難所である太田の渡しを渡ると到着出来た難所越え宿場町
落合宿から鵜沼宿までを管理していた尾張藩の代官所が置かれていた事から東美濃の政治·経済·文化の中心地でもあったらしい
PM0:13
法華経塚

元墓地の入口に建てられた石碑
此処から少し東に行くと飛騨街道に入る追分があるらしい
PM0:18
新町木戸門跡

現在は更地…
PM0:23
小松屋

吉田家住宅
太田宿では有名だったらしい旅籠屋
主屋は江戸時代末期に建築され明治中頃には二階部分の改築が施された建物
大正には煙草元売りだったとか
当時の古き良き面影が残る
現在は無料の休憩所として開放している
坪内逍遙記念館でもあるっぽい
PM0:34
永楽屋

江戸時代の建物で営む呉服屋
外観が美しい
隣の辰巳屋と共に太田宿の景観を彩っている
PM0:38
御代櫻

明治創業の老舗酒造
街道から脇に入った通りは酒蔵の時代を象徴しているかの様な圧巻した景観
PM0:45
林家住宅

旧太田宿脇本陣
中山道において脇本陣としての遺構を当時のまま残している唯一の建物らしい
国の重要文化財に指定されている
確かに此処まで完璧な姿で残っている中山道での脇本陣はここだけかも!!
その重厚さに威厳は現代にない素晴らしさ
此処を観れただけでも太田宿に来た甲斐があったってもんだ♪
ちなみに脇本陣前には観光客用の駐車場が完備されている
PM0:54
中山道会館

太田宿資料館
入館無料のスポット
無料とは思えない立派な施設である
敷地内に聳え立つ榎は市の保存樹
見事な一本木だ
しかし月曜は定休日…
PM0:58
旧太田宿本陣門

本陣跡
明治には本陣に役場が置かれ昔は町の中心的存在だったが現在は更地
門だけが残る遺構だ
門だけだが市指定有形文化財建造物に定められている
PM1:16
音羽湯

路地裏にある銭湯
ひとっ風呂とも思ったが十六時半からだった…
PM1:19
ハローフーヅ美濃加茂店
小腹が空いたのでおにぎり購入
天然水を購入
絹ごし豆腐を購入する
毎週月曜は10%オフ♪
PM1:45
鵜沼宿

中山道五二番目の宿場町
道路拡張で整備されてはいるが旧家も並び新しい中にも懐かしい町並みが広がる
そんな宿場町だ
PM1:50
尾州領傍示石

尾張藩が村境を明示する為に建てたもの
各務原市の貴重な歴史遺産らしい
また反対側には高札場がある
PM1:53
鵜沼宿問屋場跡

西と東に一ヶ所ずつあった問屋の東町問屋跡
代々野口家が勤めてきた
野口家は江戸後期に入ってから脇本陣も勤める事になった家柄
現在は陣屋なる珈琲店である
なんか宿場町風情を醸す店だ
PM1:58
中山道鵜沼宿町屋館

旧武藤家住宅
国登録有形文化財に指定されている資料館
しかもタダ♪
ただ此処も月曜は休館日…
全くどこもかしこも┐( ̄ヘ ̄)┌
PM2:01
鵜沼宿本陣跡

代々桜井家が勤めてきた本陣
桜井家は問屋と庄屋も兼ねていた家柄
十代将軍家治に興入れした五十宮がここに宿泊をしたのをはじめ、多くの姫君が華やかな入興の行列を伴って利用されたらしい
測量士伊能忠敬も宿泊したとの事…
明治維新後、鵜沼第一小学校の前身である新々義校が創設された
なので本陣は跡形もない
PM2:09
鵜沼宿脇本陣

坂井家が勤めていた脇本陣
松尾芭蕉も宿泊した事もあり、門脇には句碑などが建つ
復元工事を終え、綺麗な資料館として蘇った
でもやっぱりやっぱし休館日…orz
PM2:15
丸一屋

坂井家住宅であった旅籠屋
国登録有形文化財で現在も坂井家子孫が住んでいる
PM2:17
梅田吉道家住宅

旧旅籠で屋号は茗荷屋
濃尾震災も耐え抜いた築百六十年の国登録有形文化財
PM2:19
梅田昭二家住宅

主屋は本家である吉道家に次いで古く明治元年建築である
木造つし二階建切妻造りで正面中央に入口を設け向かって左側に鉄格子、右側に木格子が入る
此処も本家同様国登録有形文化財
PM2:23
安田家住宅

旧旅籠若竹屋
他の三軒に比べたら比較的新しいが鵜沼宿景観重要建造物としてこれまた国登録有形文化財に指定されている
PM2:28
丹羽家住宅

かつては大阪屋の屋号で旅籠屋を営んでいた住宅
此これ又また国登録有形文化財
そんなこんな文化財六連発(´・ω・`)
PM2:35
安積門

旧大垣城鉄門
大垣城本丸の表口に建てられた鉄門
明治九年に払い下げられた後に安積家の自邸の門として維持されて来た事から安積門と呼ばれている市指定重要文化財
町屋館の前にあったスポットだがそこは駐車場だからまさか文化財だったとは思いもしなかった…
PM3:33
加納公園

加納城跡を整備した公園
加納城は徳川家康の娘婿を城主とする城
岐阜城落城の翌年に岐阜城を加納へ修築したもので関ヶ原戦後初の本格的城郭であった
そんな城址公園
石垣も綺麗に残る本丸公園だ
ちょっとした発掘調査を見る事が出来た
PM3:44
加納宿

中山道五十三番目の宿場町
加納城の城下町として発展した宿場町だったが戦災で殆ど焼失
当時の面影は全く残っていない発展した町へと変貌している
なので何処に何があるか全く分からない…
PM3:54
加納宿高札場跡

彷徨い続けてやっと見付けた宿場町の遺構
加納城大手門前の清水川沿いに掲げられた宿御高札場と呼ばれていた
PM3:57
加納城大手門跡

クネクネと二度三度桝形を曲がり、中山道から加納宿に入り、現在の車の往来の多い道に差し掛かると、そこが大手門跡
加納大手町交差点の陸橋下に碑が建つ
そして更に彷徨う
分かりにくのだ加納宿…
PM4:10
宿場町通り
おそらく街道筋に入った
どうやら一本道を間違えていたらしい
PM4:12
中山道加納宿脇本陣跡
工事着工前みたいな場所にポツンと碑が建つのみ
どこの宿役人が務めていたかも分からない…
数分東に歩くとまた脇本陣跡碑があるが何の説明もない…
PM4:16
加納宿西問屋跡

松波清左衛門が開業した問屋場
此処では西は河渡宿から東は鵜沼宿からの加納宿への出入りする人馬の継ぎ立てをしていた…
此処はちゃんと説明があった(^ω^;
PM4:19
加納宿本陣跡

皇女和宮御仮泊所跡と刻まれた碑と一緒になっている石碑が建つ
その奥には和宮さんの歌碑が建つ
『遠ざかる都としれば旅衣 一夜の宿も立ちうかりけり』



あれ!?
同じこの日に同じ歌が刻まれた歌碑を見たぞ(´・ω・`)?
PM4:23
加納宿当分本陣跡

明治天皇御小休所跡と刻まれた碑と一緒に刻まれている
特に説明はない…
PM4:26
二文字屋

1620年創業の旧旅籠屋
現在は鰻割烹屋らしい
旅籠時代、かの左甚五郎が泊まった時に欄干を彫ってもらったらしい
そんなこんな加納宿散策
この日の宿場町巡りは此にて終了
大湫宿から数えて七宿…
宿場町を一日で巡った最高記録ではなかろうか
まぁ〜そんだけパッパと観れる宿場町が続いたんだろうけど…
よく歩きました💦
PM4:50
六条温泉

一日の疲れを取るには温泉に限る
そう思って最寄りの入浴施設·喜多の湯へ寄った
まぁ〜スーパー銭湯は覚悟していたから入ったのだが、天然ではなく人工温泉…orz
そりゃ〜下手な循環ろ過な天然温泉より効果はある人工温泉だけど、やっぱり天然温泉に浸かりたかった…
内湯はスーパー銭湯では有りがちな沸かし湯でジャグジー·ジェットバス·シルク湯·白湯·電気風呂
そしてサウナと水風呂セット
露天風呂が人工温泉ゾーンでNa-炭酸水素塩·塩化物泉の岩風呂
こいつがかなり肌をなめらかにしてくれる
人工温泉も此処まで進化したのか…
俺的にはこんな進化は要らないのだけれども…
更に人工炭酸泉に水素泉、寝湯に壺湯とある
別料金で岩盤浴にアジアンスパが楽しめる
何だかんだと言いながらも二時間近く滞在する…
そして腹が減ってきたので退散する
PM6:47
吉野家岐阜六条店
喜多の湯を出てバイパスに入るとすぐの場所にあった牛丼屋さん
芳ばしい香りがしたから豚丼を注文と思ったが本場で豚丼食った時、大した事なかったので、やっぱり定番の牛鍋丼オーダー
バクバクがっつく三九歳
最後は丼をお茶漬けにする
これが旨いのだ♪
PM7:12
道の駅柳津

今宵の寝床なり道の駅
この日は定休日なり道の駅
定休日ばかりだったのだ岐阜の宿場町
此処はワンセグ受信が良好なので久し振りにテレビ鑑賞をしながら晩酌
もうすぐ終わるHAY×3を観ながら晩酌
でも二十一時過ぎには就寝
そんな疲れ切った夜
そんな宿場町巡りな一日
大井宿から御嶽宿までは歩きでまたいつか巡りたいな〜
だって宿場町間にも色々と史跡があるし、街道情緒が色濃く残っているんだもん♪
そん時は草鞋に合羽に三度笠の旅人三種の神器を装着だw

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松川紘己
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