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継続のコツは「集中しないこと」であり、「"気持ちいい"を探す」ことである

中学校にて毎度学年1位を取る首席にどうしてコンスタントにいい成績を修めることができるのか聞いたことがある。

「たくさん勉強することだ」

と返ってきた。
ごもっともである。

いや、違うんだよ。
聞き方を間違えた私が悪い。
では、どうしたら"たくさん"勉強できるようになるのか?

「如何に集中しないか、だよ」

と返ってきた。
これには驚きである。

詳しく尋ねた。

「いいかい。簡単なことだ。
集中をする、100%の脳力を注ぐということは、どこかでその集中が切れることになるんだ。
ずっと集中力を続けることができる人なんていないからね。


ゾーンとか、アスリートが持つらしい特別な領域もあるらしいけど、あれだって試合という、限りある時間内だからできることであり、特に僕たちが目指すものではないから、今は置いておこう。

集中できる、それ自体は素晴らしいし、必要な事だろう。
問題なのは、集中が切れたときに、ドッと疲れが押し寄せてくることだ。
この疲れと言うのが、飽き嫌いになることを生むと僕は考えている。

3日坊主だって同じことなんじゃないかな。
最初は頑張ることができるけど、3日で結果が出ることなんてまずないだろうから、疲れだけがたまって、精も根も尽きて、やめる。

だから、"如何に集中しないか"というのは、"如何に脳や体を疲れさせないか"ってことなんだ。
例えば45分という時間で区切る。
授業時間がそれぐらいだよね。
普段から慣れている時間単位だから、可もなく不可もなくって感じでちょうどいい。

そして、時間が来たら、よっぽどのことがない限り、「あーもう少しで解けそう!」であっても、スパッと中断する。


この時間意識はテスト本番の心構えの練習にもなるよ。」


盛ってない。

この記憶はもう10年以上前のもので、呼び起こしながら綴っているが、マジでガチで中坊にこう諭された(いや、お前も当時中坊やないかーい)。

「学年1位って、ちょっと脳の核の格がちげぇんだな」って強烈に印象に残っている。

ただし、彼の説明には欠陥がある。

彼の理論は毎日、勉強なら勉強を始めた後に生きる理論であり、たいていの場合は始めるまでに時間がかかり、だらだらしたまま1日を終えてしまうのだ。。。

なるほど。
最初の3日は、人間の本能由来の好奇心があるから、なんとかなるだろう。

でも、3日で結果が出ないのなら、どういうモチベーションで4日目以降に挑めばいいのだ!?

と、反骨精。。。問題意識を持っていたところ、先日イチローと豊田章男社長の対談動画を見まして、そこでお二人が興味深いことをおっしゃっていました。

社長「この間(イチローに)お会いした時に初動負荷トレーニングをやったほうがいいですよって言われたんですよ。ぼくはね、"いつやればいいんですか?"って聞いたことがあるの。そうしたらね、"気が向いたときにやればいいんですよ。あれはトレーニングではありませんから。気持ちいいからやればいい"って。"どれくらい?"って聞いたら、"それは気持ちいいと思う分だけやっていればいいんだ"って」

もう、なんか、世界1位っていうのは脳の核うんぬんじゃなくて魂から違うんだなって。

3日間では望ましい結果は出ない。
けれど、そもそも3日で結果を出そうというのが間違いなのであって、最初の3日間でやらないといけないことは"気持ちいい"を探すことなんじゃないだろうか。

痛いと"気持ちいい"の間。

ちょうどストレッチのように。

これには適度の負荷をかけないといけない。

新しい単語帳だって全部知っているのなら意味はない。
逆に難しすぎたら、何もわからなくて、苦痛でしかない。

わかるからできる。
できるからできないこと、わからないことも頑張れる。

そのすべてのプロセスが"気持ちいい"を土台にしているから無理なく続けられる

最近発見した、これが天才たちの方程式だと思うのです。

おわり。

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小さなテーブルに花束を/神長広樹
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