売れないパッケージの病気 その①
売れない商品の原因は様々ありますが、その1つに商品自体は素晴らしいのにパッケージが原因で売れない”パッケージ病”があります。その代表的な病気をご紹介していきたいと思います。
① 無個性症
どれだけ歌がうまくても、個性がないと一流の歌手にはなれない現在。それはパッケージでも同じことが言えます。
世の中はとにかく競争です。売り場で同じような色を使い、同じようなデザインをしているのであれば、既に有名な大手メーカーの商品がよく売れることになるでしょう。他社よりも多く売ろう、また、大手メーカーに負けないように売ろうと思ったら、周りとは異なる”何か”をする必要があります。それなのに、売り場を見ると、周りと同じようなパッケージで周りと同じように売っている商品が数多く並んでいるのをよく見かけます。このような症状に陥ってはいないでしょうか?
その症状を解消する手段の1つがパッケージです。
パッケージを工夫し、パッケージに個性を出すことで売り場で”目立つ”存在になり、お客様が手に取ってくれる可能性がアップします。何より売り場では個性を出す(目立つ、目に留まる)ことが重要です。
② 白痴美症
「美しければ良い」としか考えていないパッケージが”白痴美症”です。美しいだけのパッケージは業界では落第だと言われています。過去のブログでご紹介しましたが、パッケージで重要なのはパッケージの戦略と目的です。
白痴美症のパッケージには、この戦略と目的(いわゆるパッケージアイデア)が無いことが特色です。つまり、どのような消費者に、商品のどのような特徴を、どのように訴求して売るつもりなのかが全くわからないパッケージになっているものです。
本日は2つご紹介しましたが、まだまだ”売れないパッケージ病”があります。次回をお楽しみにお待ちください。