最新｜大豆イソフラボンにエストロゲン作用はないとの研究結果

ランダム化比較試験のシステマティックレビューとメタアナリシスによると、大豆イソフラボンはエストロゲン性の測定値に有意な影響を与えない。

米国農務省の大豆チェックオフプログラムである米国大豆委員会から一部資金提供を受けたこの研究は、大豆に含まれる生理活性化合物は、一般的にエストロゲンのように作用するのではなく、組織特異的な作用があることを示唆しています。

「植物性エストロゲンとして一般的に分類されているにもかかわらず、この分析結果は、大豆イソフラボンがホルモンのエストロゲンと同様の健康効果を発揮すると想定しない強力な根拠を提供します」と、カナダと米国の研究者はAdvances in Nutritionに書いています。

「この統合は、大豆イソフラボンが、臨床的にはホルモンのエストロゲンとは異なり、選択的なエストロゲン受容体モジュレーターとして作用する可能性が高いことを裏付けています」と彼らは付け加えました。

大豆をめぐる論争

大豆には、豆類に含まれるポリフェノール化合物であるイソフラボンが高濃度で含まれています。
研究によると、イソフラボンは体にエストロゲンのような作用を及ぼすため、植物性エストロゲンに分類されています。

歴史的に、ホルモン依存性のがん、甲状腺、認知機能に悪影響があるという証拠があるため、大豆の摂取をめぐって論争がありました。

しかし、現在の研究者は、悪影響の証拠の多くは動物実験によるものであり、げっ歯類と人間では大豆イソフラボンの代謝方法が異なるため、人間の健康への影響は限られていると指摘しています。