アセスメント情報~ワンランク上の活かし方~
アセスメント情報を見事に活かしてケアの質、生活の質を上げることができていない、あるいはその方法すら分からない方をたくさん見てきました。
『音楽好きみたいだから、カラオケ参加してもらおう!』はアセスメント情報を活かしているでしょうか?
知らずのうちに先入観と既存サービスに当てはめて考えてしまうことが多いと思います。そこで、アセスメント情報を今すぐにワンランク上げる為の考え方を書きたいと思います。
音楽好きにも様々なタイプがいます。
音楽を聴くことが好きなのか、演奏することが好きなのか等。
そして、こんな方もいます。『楽器を演奏していたけど、歌は苦手』
音楽好きというのは実は音楽全般を網羅しているわけではなく、ただの断片的情報に過ぎません。
お酒が好きでもビール好きの人もいればワイン好きの人もいますよね。一律にノンアルコールビールを飲んでもらおうと考えてませんか?
しかも、音楽好きだけど、耳があまり聴こえていないなんてこと高齢者には良くありがちなことです。
『耳が聴こえてないから音楽も聴けなくなった。かわいそう。』と勝手に思い込むことが仕事ではありません。
『もっとちゃんとアセスメントしてくれよ!』というのも違います。
アセスメントは初回に限って行うことではないのです。常に情報を取りながら分析、評価、改善を繰り返してください。
断片的な情報をさらにアセスメントして掘り下げていきましょう。
例えば
このように、少し考えるだけでも『カラオケに参加してもらおう』以外でも支援方法のアイデアが出てくると思います。
昔のようにしようと思ってもできなくなっていることもあります。好きだからできないことを無理やりするのは、かえって苦痛になりかねません。
今できること、部分的にできることを考えることも大切です。
また、少しチャレンジできる要素があると良いかもしれません。
こういったことを連鎖させていくことでケアや生活の質を向上させるきっかけになります。
意思疎通が難しい方で聞くことができない場合は、多くのことを試す必要があります。観察力が重要になります。
介護職のアイデアや視点等、選択肢の多さが必要です。その選択肢を増やす為にも、是非、アセスメント情報をワンランク上の活用方法で運用してみて下さい。
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