絢爛豪華な高山祭屋台が巡る「飛騨高山 三町」
比呂池が撮影した重伝建シリーズ②
シリーズ第2回は、比呂池の地元「飛騨高山 三町」です。
戦国時代、豊臣秀吉の命令により越前大野城主の金森長近公が飛騨を平定し、高山の城下町の基礎がつくられました。
現在の城山に高山城を築き、城の周囲の高台には家臣の屋敷が置かれ、その西側の一段低い場所に商人町をつくりました。
その一部が現在の重要伝統的建造物群保存地区となっています。
商家の道路に面した部屋は「ミセ」と言われ、商品を陳列する部屋でしたが、商店をやめた家の多くは正面に格子を取り付けました。
その格子が町並みの特徴となっています。
保存地区内には酒蔵が6軒
町の地中には宮川の伏流水が流れ、冬季の厳寒な気候が酒造りに適していたことから、江戸時代中頃には50軒を超える酒蔵があったと言われ、現在でも保存地区内には6軒の酒蔵があります。
新酒が完成する時期には店先に緑色の酒林(杉玉)が飾られ、お酒が熟成するとともに酒林も茶色に変わります。
春の高山祭
(日枝神社の例祭:山王祭)
毎年4月14日・15日の春の高山祭には、飛騨の匠の技を伝える絢爛豪華な祭屋台が保存地区内を曳き回されます。
14日の夜祭には約100個もの提灯を灯した屋台が巡り、情緒豊かな重伝建の町並みとのコントラストは幻想的です。
以前は提灯はロウソクで点灯していましたが、近年はLEDに変わりました。ロウソクは暗く夜祭の撮影はなかなかたいへんでしたが、LEDは明るく撮影は比較的容易くなりました。
伝建協 > 高山市三町
https://www.denken.gr.jp/archive/takayama-sanmachi/index.html