見出し画像

あしたパスタしたら


・・・献立の提案ではなく。

noteで会える詩人あしたパスタさんの詩を音読する、
あしたパスタプロジェクト、通称「あぱぱ」に参加しました。
仮)が取れて、晴れてあぱぱー(あぱぱする人)デビューしたお話。

あぱぱするあぱぱー

ことの始まりは、Mapleさんの絵本とエイミーさんの小説の朗読会に参加したこと

エイミーさんはマレーシア在住のヨガティーチャー。
膨大なあしたパスタさんの作品をセレクトし、分類したプロデューサーで、
エイミーさんご自身、かなりの文筆家!

出会いはいつも突然に。

朗読会参加前に、エイミーさんってどんな人なのかな?と、過去記事を読んでいたら、身を乗り出すような記事にぶつかりました。
(記事中のエイミーさんの朗読を聞くと、あぱぱが伝わるはず。)

エイミーさんが書かれているように、あしたパスタさんの詩はテキストを目で追っただけでは、うっかり素通りしてしまうかも。
でも、音にしてみると、衝撃が走ります。

一つだけお伝えさせてください。

私の詩は、もっとずっとひどく難解でした。複雑で絡まってもつれて もっと何か拒むような 世界を睨むようなSOSでした。

しかし有り難いことに 脳脊髄液減少症の療養の日々〜

コトバの生気は 喜怒哀楽は もっともっとネイチャーへ かえりはじまりました

一般の現代詩とかポエムとちがうかも知れません。コトバの性質、素質は より一回性のものだから 声に、音に、より風に.. 始原に立ち戻ろうとします      
        ーエイミーさん↑記事中のあしたパスタさんの言葉からー

そこで、エイミーさんが発起人となって、あしたパスタさんの詩を音読して動画に撮るあしたパスタプロジェクト(あぱぱ)が誕生したそうです。

「声のことば」

中略
*
そうであれば、人々は、より耳をすませたろう。
抑揚、リズム、響き。それらのことは、より重要であったはずだ。
意味の立ち上げに、身体性が必然的に投げ込まれてしまう。
 
このプロジェクトは、あなたを呼び起こすささやきだ。
文字を習う前のあなた。
また、何百年も前の(文字を読むことのなかった)あなたに出会うこと。

          ーエイミーさん↓記事中「あぱぱ」呼びかけ文からー

そういうわけで、
コメント欄で宣言してしまった、京都イントネーションバージョン。
京都生まれ、京都育ちの娘が挑戦します。

かっぽうぎのほうきぼし
キャラメリゼ


子ども向けの詩「KOTOBA OSUNABA」から娘が選んだのは、この詩。

うでまくり
せずとも
ともだち
かっぽうぎ
 
うちゅう
こうつうほうき
じゅうじつやさい

えいよう
かわごと
ぱーふぇくと
ふろ
はいって
ねて
ぷろてくと
ちゃんと
なる
きのぼう
のぼろ
ほんきの
のんき

まがおの
うふふ
こどもの
がいだんす

きんの
しゅりんく
ゆめ
わたがす

さいほうしつ

かっと
ぱっと
ぽっとなる
うしろがみのばし
ぱなし

おはなし

ほんきの
ほうきぼし

夕凪
いつまでだって待つだろう


次は、コメント欄でエイミーさんに教えてもらったこの詩。
エイミーさんのお気に入りだそうですが、私も名作だと思った!
こちらも、娘に読んでもらいました。

この詩は、テキストのビジュアルにも味わいがあるので、
ぜひ、あしたパスタさんオリジナルをチェックしてみてください。
段組、余白、仮名・漢字のレイアウトも計算されていて、ニクい。

なにもない向こうまで空みごと色にじむ声も息も
もっと音楽
視聴覚
より風よりの

光の支柱
まっすぐ
雨あふれ

くれない

たいせつなのだ

瀧の龍
 島の鳥
  蕾の雷

川の岩みず雲の変調

夕凪
かえるいえなく
あなたのまえから
ぬぐあなた
みてる

編集後記

どちらも、最初は私も音読してみました。
が、なんとなくあざとくて、結局、サポーター役に徹することに。
<最初にエイミーさんの聞いちゃったからかな〜


音読のスタートは「夕凪〜」から。
今聞くと、緊張していて、声が小さいですね・・・

歌が好きな娘は、今、歌のグループレッスンに通っています。
この先生(プロの歌手です)については、後日、「半径3mの新しいカルチャーをつくる素敵な人々」シリーズでインタビューとしてお届けしたいのですが、歌を歌う前に、まず、歌の世界をお話したり、絵を描いたりして、みんなで歌の世界をイメージして、心を乗せる準備をするんですね。

そのプロセスに慣れた娘。
「夕凪〜」に出てくる、未就学児にはちょっと難解な言葉を一つ一つ質問。よっしゃ!とばかりに片っ端から解説していったんですが、どうもピンと来ない。

そこで、あしたパスタさんご本人から聞いた「神社」「川」をヒントに、私の撮り貯めた写真から、こんな感じ?というビジュアルを膨らませ、それを観ながら詩を読んでもらいました。こうすると読めるそうで。

ビジュアルが自由な詩の世界をフィックスして、邪魔にも感じますが、トライアルで作ってみました。


一方の「かっぽうぎ〜」。ノリノリです。
こちらも「充実野菜って何?」「こうつうほうきって?」といちいち聞かれましたので、いちいち答えて、二人で絵を描きました。(私のは割愛)

出来上がった絵について話を聞いてみると、結構写実的なようで、だから朗読のときに、該当する部分をズームしたんですが、伝わりますか!?

結果、どちらの詩も娘、暗記しました!

歌のレッスンでも重視されているように、プロセスが楽しいです。

早口言葉でもなく、ラップでもない、あしたパスタさんの詩の世界。
何度も噛みしめるのが良いみたいです。

歌みたいな不思議な余韻がくせになるあしたパスタさんの世界が
いつか歌にならないかな〜という、でっかい独り言でしめます。

(完)

あぱぱに一歩ふみこんでみようかなと思ったら

あぱぱの要領・おまとめはこちら。

子どもたちの素敵な朗読はこちら。

エイミーさんがキューピッドになった、このMapleさんとの対談が最高。
あしたパスタさんの軽快なトークが光るラジオ番組はこちら↓

パパ力検定でおなじみのsachi|言葉で絆(つな)ぐさん界隈でも
楽しそうなあぱぱイベントがあるようです。
・・が、既に仕込みかけのときに知った我が家は、時すでに遅し。
(大人の詩は子どもが読んじゃってるし、対象外の子どもの詩を選んでる)

まだ少し日がありますので、興味ある方は/

業務連絡:エイミーさま。
Youtubeのアカウント、とりあえず何も考えずにapp01にしたんですが、
それ、エイミーさんやーん、って自分で突っ込み、
罪悪感にさいなまれておりますので、
この場を借りまして、深く陳謝いたします。

いいなと思ったら応援しよう!

吉田裕枝
最後まで読んでいただきありがとうございます。心から感謝します!