Agra 感動のタージマハル
こんばんは。
今日はアーグラのタージ・マハルを観に行った時の話をnoteします。
タージ・マハルはインドの世界遺産としても、とても有名なので、ご存知の方もたくさんおられると思います。
アーグラは、首都のニューデリーに近い場所にあります。
鉄道で約2時間はかかるようですね。
インドでの乗り物の時間には定刻なんてものはない。として捉えていた方が気が休まると思う。
焦る事無いように、予定をたてないくらいがちょうどいい。
風任せってこういう旅の事を言うのさ。
旅の青年は当時、カーンプルからのバスで真夜中にアーグラへ到着してしまっていたんです。
贅沢な旅もいつかしたいのですが、地べた這いずり回る旅の方が得意です。
今日もよろしくお願いします。
Agra 感動のタージマハル
バスの中は揺れて眠れなかったから本当に辛かった。
真っ暗闇の真夜中にアグラに着いて何処へ行ったらいいかもわからず、話しかけてきた若者のバイクの後ろに乗ってとりあえず泊まれる宿を見つけに街中まで行った。
大体の宿は閉まっていて見つけるのが大変だったんだ。玄関が空いている宿でも、人が床で寝ちゃってるし、警備もなんもあったもんじゃない。
ようやく見つけたホテルでその深夜からだから二泊することにした。
タージマハルを観る為だけに偉い距離を移動してきた。
朝早く起きた僕は速攻でタージマハルへ、と思ったんだけど、その日は休館日みたいだった。そういう事なら違う所へ行くしかない。
遺跡の様な赤茶けた巨大な城壁を持つアグラ城を観に行った。どうやらここも「世界遺産」だったらしい。
おじさんの運転するトゥクトゥクに乗って街を右往左往。ヤムナ川に架かる大きな橋を渡ったり、そしてそれが間違いだったり、俺は一体どこに向かうんだ。結局リバーフロントガーデンに何故だか連れて来られている。やれやれ、観光でもするか。
それから綺麗な模様の小さいタージマハルの様な建造物がある場所を訪れた。建物の上から川を眺めていたら子供が寄ってきた。何かと思ったら、お金をくれとの事だ。やんわりと断った。
庭を手入れしている人ものんびりと過ごしている午後。
こめかみから汗が落ちそうだ。
何人もの自転車タクシーを捕まえて街を行ったり来たりした。タージマハルが見られないんじゃ何もやることがない。
ボったくられるのにももう慣れたし、飽きている。
ここの道路でも牛が歩いていて、背中にラクダみたいにコブがある。
おじさんの汗が滴っているのが背中からもわかる。一度何を間違えたか、自転車タクシーのおじさんは、俺を乗っけたままおじさんの家まで来ていたことがあった。俺も頭の中にはてなが浮かんで、別のおじさんの自転車タクシーに乗った。思いっきりボケられて楽しくなってきた。ターバン巻いてなきゃ暑くてやってられねぇんだ。
タージマハルを裏側から見られるマターブ・バーグまでタクシーで来た。裏側から綺麗に見えたよ。
そしたら猿を肩に乗せた男が近寄ってきて、猿が何か芸をする、そしてお金頂戴いとのこと。もういい、猿の赤ちゃんめっちゃ眠そうじゃんか、寝かせてやってくれ。いい加減タージマハルをしっかり見て早く帰りたい。
明日の朝一で観に行くから朝早起きしなくちゃいけない。それくらいが気温も暑すぎないでちょうどいい。インドでは宗教柄、外でお酒も売ってないし、夜になったってどこも開いてない。疲れているから早く寝よう。もうこの旅も残り何日もない。僕はこの頃もうすっかりインドの暑さと長距離移動に疲れてしまっていた。
早朝、タージマハルへ入場する脇の公園ではもうすでにたくさんの地元の人達が集まっている。おいおい、そうか、日中暑くて遊べないから、その分早朝に遊ぶんだね。
タージマハルには早朝すぎて殆どお客さんがいない。これって大チャンスだ。案の定チケット売り場も空いていた。
朝日が昇ってくる。大きな門を抜けてタージマハルへ。
これを抜けるときっとあの風景が広がるんだ。だんだん見えてくる。これこれ。門の向こう。
あれはタージマハルだ。工事中だったけど、めっちゃ美しい。遠路はるばるこれを見る為だけに来たんだ。
絶景の写真場所もそこまで混んでなかった。しばらく美しすぎて、うっとりしていた。
靴を脱いでぐるっとほれぼれしながら一周回った。人も少ないし、足元のタイルもひんやりとしていた。タージマハルの裏手を流れるヤムナ川。その向こうに昨日俺はいたのか。表から見る方がやっぱり綺麗だ。
川の向こうに輝く太陽。日はまだ照り付けては来ない。これで僕のインドでの目的はほぼ果たした。後は瞑想と首都を拝むこと。
全部置いといて遠くまで来たもんだなぁ。それを決断するのも怖いと思う。でも幸いまだ何とかなっている。これからがもっと怖いのかもしれないねって、そんなこと言ったら何をしていてもそうだし。
生活も上手いことこなしながら、好きな事をしていたい。
帰る頃には日も登っていて、入場するには長い列が出来ていた。今度は本当にラクダがいた。
それからまた僕は、昼間の電車に乗りカンプールまで戻った。もう移動はしたくない。ゆっくりしたい。とにかく瞑想に入りたかった。
編集後記
ばたばたとせわしない旅だ。
移動ばかりしていると旅に疲れてくる時がある。
これは旅人あるあるだと思います。
「沈没」って旅ワードを何度も耳にしました。ここでも東南アジアの旅の時とかに記したことがあったかもしれない。
あれ、僕には出来ませんでした。
沈没しちゃうんだってさ、旅に。
海外の雰囲気がゆるすぎて、空気抜けちゃった感じかな。
わからないな。沈没して、何をするんだろう。何もしないのかな。
退屈にならないのかな。
たまにはのんびりだらっと過ごすのも体にいいとの事ですよ。
あ、そうそうこの前、新宿で皆と集まってきました。
元気そうでなりよりです。お声がかかるのが嬉しい。
次回は、沈没どころじゃない。
もっと深いところまで行っちゃうかもしれない。
インドのモスクでの10日間ヴィパッサナー瞑想体験の話をシェアします。
瞑想とは、なんぞや。という皆様。
俺より詳しい方は100万人はいると思うので、その方々のお言葉にアンテナ立てて情報ゲットしてみてください。
呼吸に集中しよう。
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ありがとうございます。師走駆け抜けてます。
この物語にももうすぐ終わりが訪れる。
なんて素晴らしい事だ。いってらっしゃい。
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