シェア
ヒロ
2019年10月5日 22:43
放課後の教室はなんだかちょっと特別で素直な気持ちと涙が零れて困るな君の伸ばした手は僕に触れることはなくそっと握られて君のもとへ戻っていった僕が急に泣き出すからきっと驚かせちゃったねでも困りながらも僕に手を伸ばしてくれる君だから今ここにいてほしいんだ涙で滲む視界不思議と見える君の顔言葉を探して動く口をずっと見てたい何も言わなくていい
2019年10月10日 19:12
手の中の端末に雨粒がひとつ落ちて初めて今の天気に気づく立ち止まってからどのくらい経ったのかそんなことどうでもいいくらい自分の心を誤魔化すことで精一杯並ぶ無機質な文字列は僕の反応を見ているようだった「そんなはずない」と信じたくて頑張ってポジティブに受け取ったけどそれは信頼関係を築けていない証だねそう気づけるのはもう少しあと僕の頬が引き攣るうまく
2019年10月15日 18:28
電車の窓 流れる景色とうっすら反射する自分を瞳にうつして頭の中はさっきから同じことばかり優しく投げかけられた言葉の意味を探してる「あなたらしく頑張ればいい」優しい君には僕の“らしさ”が見えてるの?自分らしさってなんだろうって鏡を見つめて30秒自分のことなのにわからないや誰かに聞くのも気恥ずかしくて投げ出そうとした時に何気ない周りの言葉に思わぬ手がかり
2019年10月20日 22:52
片付けの途中で見つけた学生時代の古いノート懐かしい表紙をめくると意外と綺麗な字が並んでた最近の字は少し甘ったれてるようで少しだけ昔の角張った字が恋しくなるとにかく不器用ででも一生懸命だった丸くなったと言えば聞こえはいいけど私は今、昔の私から見て丁寧に生きているだろうか夕焼けが部屋を包む胸に抱いた古いノートなりたい自分になれると信じた私を捨
2019年10月25日 05:00
珍しくスッキリ目覚めた朝はなんだかいいことがありそうな1日の幕開けを演出するようにカーテンを両手で開けちゃいます気持ちのいい朝日とパンの香ばしい香り好きな音楽で鼻歌余った時間で髪を巻いてくるくる変わる思考がなんだか楽しい足元はいつも通りの慌ただしさなのにあれ? よく考えれば全部同じだねこんな気持ちの毎朝ならいいのにくすんだ鏡を磨いただけで少し自
2019年10月30日 17:43
灯りのともった駅のホーム路線図と時刻表を見比べてここでまた君とは少しの間お別れなんだと口を閉じた長袖と半袖の入り混じる人波の一部になって並ぶ屋台を季節外れだねってついさっきまで笑ってたのにな君の乗る電車を見送るまでまだ君とたくさん話したいことがあるよだけど全部話すには時間が足りないからまた遊ぼうって願いにも似た約束を結びたいんだ結局どうでもいいような