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はじめてのフルマラソン その5

本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

良い習慣を身につけよう!

本日のテーマは、

「信頼する」

です。


公園の周回コースを1周し終わり、

耳元のイヤフォンが、ランニングアプリの声を流してくれる。

「ただいまの記録は21分」

4.2195kmの周回コースを、21分。

1kmだいたい5分前半ペース。

10周でゴールだから、

そこから時間を逆算していくと、

21分 * 10 = 210分

1時間単位に直すと、

フルマラソンを、3時間20分で完走するペース。


・・・


本当に?!


走ったことのないフルマラソンを走るのに、


このペースは大丈夫なのか?!


一抹の不安を感じる。

ハーフマラソンなら全く問題ない。

20kmは走ったことがあるから。

でも、

今回はその倍。

どうなんだろう。。


走っていると、時折ものすごいスピードで走っていく選手を見かける。


すごいなぁと思いながら、ペースは大丈夫なのか。

と思うのと、負けてられないなと思う、2つの気持ち。

その気持ちに引っ張られて、ペースを考えてなかったかもしれない。


そしてこのコースは、フルマラソンの他に、

・ハーフマラソン
・ハーフマラソンリレー
・フルマラソンリレー

など。さまざまな立ち場の人が走っている。

もしかすると、

ハイペースで走っている彼らは、

ハーフマラソンの選手なのかもしれない。

となると、

ペースを抑えた方がいいのか。

頭の中で迷いが生じる。

やったことがないから。

経験がないからこそ、生まれる不安。


でも、やるしかない!


そう思って再び前を向いた時、2人の選手が目に飛び込んできました。

「視覚障害者」

と書かれたゼッケンの選手と、その少し前を寄り添うように同じペースで走っている選手。

二人をつないでいるのは、ゴム状の輪っか。

互いの右腕と左腕を結んで走っています。


すぐに分かりました。

目が見えない方の、マラソン挑戦

しかも、

なかなかのハイペースで走っています。


目が見えない人と、パートナーをつなぐゴム状の輪っか。

これだけを頼りに走り続けるって、

どれぐらい大変なんだろう。


目が見えている自分でも、道路の破損部分に引っかかって、時折転びそうになる。

それを転ばずに、パートナーの牽引のみで走り続ける。

自分が転ばなくても、パートナーが転んでしまったら、転ぶかもしれない。

そう考えると、不安というレベルじゃないのかもしれません。

「信頼」

すべてを任せて走り続けるしかない。

そんな感じかもしれない。


勝手に想像し、勝手に自分の中の経験に置き換える。

自分が走り続けてきたこの4ヶ月。

最初は毎日20分走るとか。

それだけの話だった。

でも、いつしかハーフマラソンを走ろう!

記録をつけよう、

そして、

今はフルマラソン。


最初はハーフマラソンだって走れるか不安だったじゃないか。

でも、大会で走れてから練習でも走れるようになった。

今回も、全力で走れば走れるかもしれない。

もし走れなくても、

また練習すれば、走れるようになるかもしれない!

自分の身体を信頼しよう!

2人のランナーに勝手に励まされて、

僕はペースをそのままに、走り続けることにしたのでした。


追伸
 色んな人と走るっていいですよね。

それぞれの人に、それぞれの物語。

人生があります。

・自分のために走る人
・仲間のために走る人
・パートナーのために走る人

色んな志が交差して、1つの大会を生み出している。

それを想像するだけで、色んな人の立場になって考える事ができます。

そう考えると、

ランニングには、人としての学びがあるのかもしれません。


ペースを変えない男の決断が、

一体どういう結末を生み出すのか・・・


つづく。


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