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はじめてのフルマラソン その3

本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

良い習慣を身につけよう!

本日のテーマは、

「さまざまな可能性を考える」

です。


検温と受付も終わり、受付のスタッフさんに、

「こちらどうぞ」

と言われて、手渡された参加賞のタオルとゼッケン。

「胸にゼッケンをつける」

マラソン大会では当たり前になった行動。

402

と書かれたゼッケンを眺める。

さて、どうやってつけるのか。

手渡されたのは、袋に包まれたタオルとゼッケン。

その他には何もない。

その袋には小さな資料が入っていて、

今回の大会説明と、

「身体に貼ったら効果があるよ」

という湿布?みたいなものが入っている。

筋肉痛に効きますよ

みたいな感じだろうか。

だとしたらありがたい。

でも、

安全ピンが入っていない

前回の大会は、安全ピンでゼッケンを着けていた。

でも、今回はない。

もしや!!

ゼッケンを裏返し、じっと見つめる。

ははーん。なるほど。

大山ひろは少し笑みを浮かべながら、

ゼッケンの表と裏の間・・・その細い部分に、に爪を差し込む。

最近のゼッケンはシールみたいな感じになっているんだろう。

そう思って、

ゼッケンの間を爪で攻め続ける

・・・

・・・

開かない


シールじゃないのか。


っは!


もしかして、さっきの湿布をゼッケンを貼り付けるシールとして使うのか。


筋肉痛に使うと見せかけて・・・そういうことか!


いや、違う。


ミスリードだ。


それなら、わざわざ身体に貼ることについての効果を紙に書く必要はないだろう。


この推理には欠点がある!


今朝、ちょっとだけ読んできた京極夏彦先生のミステリー小説。これが僕の頭を名探偵に仕上げてくる


結局、新たな考えは浮かばず。

「すいません。お聞きしてもいいですか?」

結局、受付のスタッフの方に確認する。

「今回のゼッケンはどうやってつけるんでしょうか?」
「はい。今回のゼッケンにはチップがつけられていて」
「はい」
「あの黒い地面が見えますでしょ?」
「はい」
「あの黒い地面に設置されたチップと反応してタイムが分かるんです」

はい。

あれ? もしかして。

「どうやってゼッケンを付ける」

ではなく、

「どうしてゼッケンを付けるのか。その理由について説明されている」

感じかな・・・。

日本語ってむずかしい。

「すいません。聞き方間違えました。ゼッケンってどうやってつけるんでしょうか? もしかして安全ピンとかありますかね?」

「ああ、ありますあります。申し訳ありません。お渡し忘れていたんですね」

謎は全て解けた

やっぱり安全ピンだった。

スマホだ、全自動運転だと最先端なこの時代。

やっぱり、ゼッケンは安全ピンだよね!

納得しながら身につける。


さぁ、準備は整った。

「スタート地点」

と書かれた場所に立つ。

「準備はよろしいですか?」

男性スタッフが話しかけてくる。

「はい」
「それでは説明致します。

今回はスマートマラソン形式で、準備ができた方から1人ずつスタートしていただく形になります。なので、あの黒い地面のところを通過したら、スタートになりますので、お願い致します。

また、4.2195kmの周回コースとなっており、10周でゴールになります。ラスト1周になりましたら、

402。あと1周です!

とマイクで声をかけますから!」

「分かりました」

「それではどうぞ!」

あ、ピストルも何もないんだ。

僕はうなづいて、走り出したのでした・・・。


追伸
 今回の大会で、スマートマラソン形式なるものがあるんだと、初めて知りました。

自分のタイミングで、1人1人スタートする。

確かに一斉に走るよりは、集団にもならないから、密にもならない。

給水も自分で用意して、自分で触れるから感染リスクも下げられる。

番号をつけるのも、大人数になると、エクセルなどでまとめやすくするためかな。

まぁ、番号で呼ばれると囚人みたいな印象がするのは、自分だけかもしれませんが・・・。

やっぱり、色々考えて大会を運営されているんだと思います。

最近まで、コロナだなんだと騒がれていたこの時代。

色んな方々の努力で大会が行われていると思うと、

僕は嬉しくなったのでした・・・。


つづく。














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