旅行できない今、本で北欧へ連れて行ってくれる本
コロナが少し落ち着いたとはいえ、
まだ海外旅行へいける日は遠いですね...。
新しいコロナも来ているし...。
そんな中、今日紹介する本は海外旅行に出かけたかのような雰囲気を味あわせてくれる本。
『わたしのマトカ』という片桐はいりさんの本です!
片桐はいりさんといえば有名な女優さんですよね。
そんな片桐はいりさんが書くこの本は飾り気がなく、読んでいてクスッと笑ってしまうようなとても面白い本になっています。
読書を娯楽と感じさせてくれた本です。
この本を読んで皆さんも北欧の空気を感じてください。
簡単ですがその魅力を紹介します。
映画かもめ食堂の撮影のためフィンランドに
この本は片桐さんが映画の撮影のためにフィンランドに行った時の話です。
片桐さんはフィンランドといばサーモン?ぐらいの感じで、あまり下調べはせずにフィンランドに向かいます。
まずは機内食からフィンランドならではの食べ物がぞくぞくと現れます。
この食を楽しんでいる時間がとても面白いです!
序盤で片桐さんは食を通して文化を学ぶ人なんだなと思いました。
日本でいう納豆のような海外の人に美味しさが伝わらないようなご飯が同じようにたくさんあって、片桐さんはこれに果敢に挑み、そして最終的には楽しんでいます。
(ボクは台湾に行った時に食べた臭豆腐にやられました...)
本人は文化だとかはあと回してまずは体当たりで感じてみる!みたいなスタンスだと思うのですが、食にはたくさんの文化があり、それに気づかせてくれる本質的な行為なのではと気づかせてくれました。
芸術全般のステータスが高い
デザイナーのボクにとってはフィンランドといえばデザインの国。
たくさんの有名デザイナーがフィンランドから生まれています。
それもそのはず、国全体がデザイナーや俳優などの芸術全般のステータスが高いのだそう。
ある時片桐さんが映画の撮影スタッフの手伝いに来ていた男性と話していてその男性は実はバンドマン。だからフリーターしながらバンドを頑張っているだねという話をしていると、男性は「フィンランドにはフリーターという概念はないよ。」という。
その意味は芸術系の人が仕事がない時は日本でいう失業保険みたいなものが出るらしい。
日本もそんな働き方だといいなぁ。
フィンランド映画界の働き方
フィンランドの映画は年間3本ほどしかとらないそう。
撮影は17:00に終わったりしてみんな各自の時間を楽しむ。すごくゆったりとした働き方で撮影を進めていたが、日本では別。
ある日、すごいスケジュールでこれは終わらないなと感じる撮影の日があったが、撮影が終わればすぐに着替えて、メイクをし、次の撮影に行く。鬼のような進行で撮影を完了した。
その時はフィンランドの撮影スタイルのままの身体になっていてそんなに激務だと文句を言いそうになるが片桐さんは外国人になったつもりでそれをある意味楽しみながら撮影をしたという話がとても面白かった。器の大きさって感じだ。
フィンランドの時間を感じれる本
そんなフィンランドの日記を楽しめるこの本の中で
ぜひ皆さんも旅行を楽しんでほしい。
片桐さんは旅行の際に現地で腕時計を買って使い、
時刻は変えず日本に帰ってきて家に保管しているみたいです。
これによって時間のずれた時計をみると贅沢な時間が得れるとのこと。
すごく贅沢で豊かな楽しみ方ですよね。
いい時間をこの本で過ごせることを願っています。