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絵柄は作家の視点。技術を先につけると視点は後からついてくる
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24・3・29
絵について
絵柄は作家の視点。技術を先につけると視点は後からついてくる
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高畑勲監督は民俗学に興味があったのかと思うと納得したヒロです(作家の視点と作品)
先日の絵についての記事で「陰影を見ないようにして描いたらいつもと絵が変わった」ということを書きました。
絵が変わったというのは具体的に絵の見た目が変わったということですが、絵の見た目のことを一般的には「絵柄」という言葉になっているんだと思います。
「絵柄を真似する」とは、絵の見た目を真似することだと考えられますが、絵柄の根っこには作者が何を見ているか、「作者の視点」があってそれが絵柄になっている。
その作者の視点が本質的には鑑賞者に伝わっているのだと思うので、そういうことについての記事です。
▼ 何に心が動いているんだろう
「作者の視点」とは言い換えると「作者が興味を持っていること」です。
僕は日常のスケッチをよくしていますが、それは日課的なトレーニングの役割が大きいのでそれらの絵は本当は作品ではなく、習作と分類されるものです。
それでもたまに自分自身が出したい雰囲気が出たと思うような絵があって、例えばこういった絵です。
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これらは日常的なスケッチであって、自分の考えを投影しようと思って描いた絵ではないのですが、描いた後に自分にとって大事だなと思える絵に仕上がる時があります。
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