「舟を編む」三浦しをんさん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
今更ですが、
「舟を編む」を拝読して
ああ、天才・・・!!と思った。
最初に「天国旅行」を
読んだ時にも
ガツンときて、
私が書きたい短編は
こういうのだと思ったのだけど。
特に「君は夜」という短編。
すごかった。
その他、林業のお話も大好き。
私は大学に入ってから
読んだ本には(漫画は除く)に
すべて読書感想文を
書いているので、「天国旅行」を
読んだのは
2015年10月24日だったそうで。
ながーい感想文が書いてある(笑)。
読書が好きなわりには
カウントし出してから、
まだ大した冊数は行っていない・・・
しかし、社会人をしながら、
読み流しというよりは
記憶に刻んでいく形で
読書してるので、
まぁ、こんなペースかな。
大学生の頃からか、
アガサ・クリスティー的ミステリーが
スティーブン・キングに変わった。
ああ、人間の意識が、
単なる殺人のトリックより
心理に移ったのだなと思い、
そうしたら、日本文学も
あれよあれよと心理戦に
なってきた。
その当時私が書いていた
アイマイミ~?な文章も、
今ではイケてるかも??
いや、そんな文章書く前に、
ちゃんとしたもので確立しないとね。
読むのは長編というか
一冊本が好きだけど、
書くのは短編しか
書けていないというのも、
課題だな。
「舟を編む」は
「最初にことばありき」的な文章、
その言葉の海を
渡っていく舟を編む、
という壮大なロマンと、
日本の懐かしいような
現実が混じっていて、最高!
でした。
作中の辞書、「大渡海」と同じ装幀の本書。青い本体と、銀色の見出し「月を編む」。そして、舟、波、裏は月のマーク。全て銀色。
素晴らしい芸術作品。
猫の存在が、また、泣かせる。
また読みたい一冊。