2023年『食』のトレンド「ムードフード」を考える
食味・見た目・機能性・と食に付与される付加価値は年々増えており、
現在の食のトレンドは「気分」の付与。らしいです。
2018年時点で、出汁に含まれるアミノ酸や香りが私達にリラックスをもたらす事に注目し、旨味素材とハーブを掛け合わせたUMAMIサプリ®︎をリリースした僕が「ムードフード」について考えてみる。
身の回りのムードフードを個人的な主観も含めピックアップ
①コーヒー
コーヒーによるリラックス効果を脳波の計測によって実験した論文がある事から分かるように、コーヒーは最も身近なムードフードと言えるでしょう。論文の内容は人がリラックスしている時に出る脳波についてコーヒー粉末、レモン油、蒸留水を用いて行った比較実験。
コーヒーの粉末は国別、ブランド別で数種類用意されましたが、いずれのコーヒーも香りを嗅いだ時が最もリラックス状態にある脳波を測定できたという内容でした。
②UMAMI成分(出汁)
日本人が身近すぎてイメージが湧かないかもしれないですが、お出汁に含まれるアミノ酸はリラックスを促す効果があるという実験結果があります。近年目にすることも多くなってきた「幸せホルモン」セロトニンを生成するアミノ酸であるトリプトファンが出汁には含まれています。
特に鰹やマグロにトリプトファンは多く含まれており、日本人なら誰しも経験のある暖かいお出汁を一口飲んだ時のあのほっこり感は化学的に根拠のある体験だったのです。
③抹茶
僕は最近旅先で少しリフレッシュしたい時は茶室を探してそこでお菓子と抹茶を飲んで30分くらいスマホなどを触らずにぼーっとします。
この写真は出張中の京都でMTGの合間に見つけた三井家の別邸でお茶をいただいた時のもの。雰囲気込みで非常にリラックスできます。
そんな抹茶ですが、雰囲気だけではないのがいいところ。
抹茶に含まれるアミノ酸の一種である「テアニン」は、副交感神経の働きを活発にします。 テアニンの摂取後にα波と呼ばれる脳波が増加する実験結果がありますが、α波はリラックスしているときに出る脳波です。 この実験は抹茶には緊張や興奮をほぐす作用があることを裏付けています。
茶室は昔からコミュニケーションの場であったと言われますが、後になってこういった成分の裏付けが取れるのは面白い事ですよね。
④発酵食・発酵飲料
このチョイスに関してはこれまでにあげたコーヒー・出汁・抹茶とは違って個人的に少し踏み込んだチョイスになるのですが、ムードフードの1つだなと思ったのでピックしてみました。
腸脳相関(ちょうのうそううかん)という言葉があるように、腸と脳は非常に密接なつながりがあるといえます。
こと、気分に関した内容でいうと、お出汁項目で紹介した幸せホルモン「セロトニン」ですがストレスやリラックスを促す感情のホルモンなので脳で生成されるかと思いきや、このセロトニンの90%は小腸で作られているという事が近年わかっています。
適切に腸が動き、腸内フローラが安定すると脳が不安を感じる事を抑えられ、逆に腸内環境が乱れていると不安やストレスを感じることが多くなると言います。コーヒーや出汁のように飲んですぐにリラックス、という訳ではないのですが、日々の生活で腸を労わる為の食こそ「気分」を司るムードフードではなかろうか、という点で他の記事などでは挙がっていない腸活食を挙げさせて頂きました。
これ以外にも、ハーブティーなどもムードフードとして挙げられたりするようで、UMAMIとハーブでリラックスをテーマに2018年に起案し、2019年にプロダクトスタートしたUMAMIサプリ®︎はチャレンジングなプロダクトでありながらしっかり時代の流れに沿っていたんだなと少しだけ自分を褒めてあげたい気分です。笑
また、身近なムードフードを見て気づいた方もいらっしゃると思いますが、
日本の食文化は「気分・メンタル」に作用するモノが多い。
昨年から弊社で仕込んでいるプロダクトも発酵を活かした腸活ドリンクで、コンセプトは腸を整える習慣を生活に取り入れ、メンタルや睡眠の質を整える。というもの。
ムードフードという言葉が流行るかどうかは置いといて、食は単なる栄養摂取ではなく気分や生活習慣に影響を及ぼす人間の生活の根っこである。という事を改めて意識し、そのチョイスを楽しみながら行って頂ければ。
という思いです。
https://www.instagram.com/chokatsugram/
腸活ドリンク、もし興味あれば上記フォロー頂ければ幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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