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体験価値のアイデアをどう創り出すか?:「ファンの心を動かす一言発想法!」レビュー

 ビジネスの企画やマーケティングにおいて、「体験価値」提供の重要性が増しているといいます。利用者、消費者は、ただモノをお金で買うのではなく、お金を支払うことでどのような体験を買うのかを吟味しているのだそうです。
 例えばこのnoteでも、利用者は好きなクリエイターに「サポート」という形でギフトを投げて応援する仕組み(記事というモノではなく、体験価値を創り出すクリエイターに対してお金を払う)があります。

 今回、ご紹介する本「ファンの心を動かす一言発想法!ー体験価値のつくりかたー」は、利用者、消費者に選ばれる体験価値をどのように創り出せばよいか。その具体的な発想方法が、分かりやすくまとめてあります。

博報堂 生活者エクスペリエンスクリエイティブ局による、これからのマーケティングに必須とされる 『体験アイデアの発想法』を紐解いた虎の巻的実用書です。
4つのステップで 「ファンの心を動かす体験価値」のつくりかたをわかりやすく解説します!

出版社の説明文より

 「ものを売るのではなく、体験する時間を売る」という視点で、体験価値を作っていく方法が書かれています。実際に企業が利用者に提供している体験価値の例も豊富に挙げられていて、図表も多く、発想方法についてイメージしやすいです。
 また、アイデアを一言で明確に具体的に言い表すことを軸にしています。それによって、作るときの基準ができ、作り手も利用者もみんながワクワクできるのだそうです。Appleのスティーブ・ジョブズ氏がiPodの新商品発表時に話した一言が例にあげられていました。 
 「1000曲をポケットに」
 開発段階では、これが「どうすればそれを創り出せるか」の問いに。利用時には、お気に入りのすべての曲をポケットに入れて持ち運べるワクワク体験をイメージするきっかけになるのです。とっても、分かりやすい~。
 
 企業の企画やマーケティングでなくても、何かをゼロから創り出す際には、とても役立つ本だと思います。

 とはいっても、実際に考えだすのは大変な作業です。でもでも、安心してください。こちらの本は大変親切で、一言発想法のワークシート付きでした😁


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