5リズム『Body Parts』
子どもの頃から、春はあまり好きな季節ではありませんでした。
学校が好きじゃなかったので、新学期、新学年が憂鬱だったこともあり、新しいはじまり!という割に、なんだかもったりするんだよなあ、春服は薄いのばかりだけど、まだ実は寒いし…なんて思っていました。
なんだか、滞るのです。この時期。
というか、いろいろ動き始めるからこそ、動かない冬の間に溜めこんでいた重さを感じるようになるのかもしれません。
一昨年まではほぼ毎年、冬から春先にかけてタイに行っていたので、暖かい気候に助けられて冬の停滞も春のデトックスも割とスムーズに乗り越えていけたのですが、この二年間はそれがない分、日本の「季節の変わり目」の影響をひしひしと感じています。
気候の変化が多い環境は、体にとってはハードな環境でもあるのだなと思います。
ここしばらくは特に滞っている感が強かったので、今日、久しぶりに思い出して、5リズムの『Body Parts』を踊ってみました。
5リズムはガブリエル・ロスが考案した、5つの要素の曲に合わせて体が動くままに踊るという「動く瞑想」のようでもあり、ヒーリングのようでもあるワーク。私がこれまで体験してきた踊る系のワークの中では、一番合っている感じがしています。
数年前までは東京で5リズムのイベントがあると参加したり、外出できない時期には海外の先生のオンラインクラスに参加したりもしていたのですが、最近すっかり踊ることから離れていました。
この『Body Parts』は、5つの要素の流れに入る前のウォームアップで、ガブリエル・ロスのリードに合わせて頭、肩、肘、手、背骨、腰、膝、足、と、それぞれの意識を向けて、自由に動かし、それについていくというシンプルなものなのですが、やってみたら、体がよろこぶ、よろこぶ!
ひとつひとつのパートが、待ってました!といわんばかりにおしゃべりを始めてくれて、動いて動いて、10分足らずでも、だいぶすっきりしました。
ああ、そうだよね、体よ、ごめんね、最近注意を向けていなくて…と、しみじみ。
私はデスクワークの仕事も多いので、日々、ともすればやっぱり頭先行の過ごし方になってしまいがち。こんなふうに体に自由に表現してもらってそれに耳を傾ける時間も、もっとつくっていきたいなと思いました。
そして、たとえ私たちが頭が忙しすぎて聴くことを忘れてしまっても、ずっとおしゃべりしていてくれるのが、体の、いのちのやさしいところだなと思います。その声は時には小さくなることもあるかもしれないけれど、いつでも、体は語り続けてくれています。必要なのは、ただスペースをつくって、耳を傾けることだけなのです。
『Body Parts』のほか、ウェーブ用の5つの要素の曲がYouTubeやSpotifyにもあるので、5リズム、よかったら試してみてくださいね。おすすめです。
※2022年4月1日の記事を再掲しました。