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雑学連想ゲーム#21
前回はこちら。
八重:
いやこれバレンタインは女子が男子にプレゼントをあげるっていうのが日本だけだったと知った時と同じ衝撃じゃが。日本人がヘレネを知らんって馬鹿にされるのは勘弁してほしいで。
ちなみにヘレネってギリシャ文化のヘレニズムと同じなんじゃろうか…?芸術の勃興に貢献してそうな女神じゃもんな。(※)
※違いました。(参照)
小町…から『町』を抽出して雑学を披露させてもらうで。
実はこの町っていう漢字、「まち」の読み方の他にも訓読みがあるんよ。それが「あぜみち」。
漢字自体が田んぼと丁(区切り線)を指して、田んぼで区切った地区を表す意味としてタウンの意味が出来たんじゃろうけど、区切った道のことも指すとか一つの漢字で意味持たせすぎじゃろ。笑
ちなみに「あぜみち」の読み方をする漢字が他に『阡』『陌』ってのもあるんじゃけど、阡が南北を通る道のことで陌が東西を通る道らしいわ。
これってちょうど『阡=筋』『陌=通り』の関係なんよな…って書こうとしたけど、道路のことを筋とか通りって言うのって大阪~神戸の地域だけじゃったわ。裏取りで調べて気付いた蛇足雑学じゃ。
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涼:
あぜみちって言ったら畦道しか思い浮かばんかったわ。漢字の奥深さと複雑さを改めて認識できるいい雑学じゃったわ。
漢字の雑学ということで、『漢』という字について。
この『漢』という字はご存知の通り「おとこ」という読み方をするよな。正しい読み方ではないんじゃけど、元々漢にはおとこっていう意味がある。【熱血漢】とか【悪漢】とかに使われとる『漢』は男を表しとるな。痴漢もしかり。
漢と言えば中国に栄えた王朝のことで、この漢による支配の歴史が長かったこともあって今の中国人は基本的に漢民族。この漢民族の圧倒的な強さに対して「漢子」と呼ぶ蔑称で他の民族から呼ばれたことが『漢=おとこ』のルーツじゃな。ちなみに日本でこの読み方が普及したのは漫画・花の慶次で使われたことかららしい。
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八重:
さすが漢字の知識に関しては涼の右に出る者がおらんな。
俺なんて門外漢じゃわ。
花の慶次読んだことねえけど、北斗の拳のキャストがそのまま登場しとるやつじゃろ?
中国の王朝つながりで一つだけ雑学があったわ。
英語のChinaって、実は秦(しん)王朝の発音から来とるって知っとった?
秦は中国で初めて全土を統一した王朝で、始皇帝って聞けば誰でも分かる王朝じゃな。
(余談じゃけど、俺ずっと始皇帝って「始」さんだと思っとったわ。はじめしゃちょーのパクリ?とか嘲笑っとったんじゃけど、始って「最初の」の意味なんじゃな。本名は嬴政らしいわ)
秦王朝の英語読みがQin Dynastyで、これがChinaになったと。
それで、更に言うと秦の発音が日本に入ってきて、志那になったって言われとる。支那そばって実は秦代から伝わったんかな?(違う)
涼:
嬴政はキングダムを嗜んどったら頻出の名前じゃな。俺もそれまでは始さんじゃと思っとったけど。
国の名前の由来って結構面白いな。
日本だったら、中国から見て東の果にあって「日出処(太陽が昇る国)」=「日の本」ってな感じじゃな。
他にもカナダなら、セントローレンス川を沿って流れついたフランス人探検隊と交流したイロコイ族の人たちが発した村という言葉「KANATA」が由来になっとるんよ。村にしてはデカすぎるよな。
スペインはフェニキア語の「うさぎの多い国」ってのが由来じゃな。実際に家畜としてのうさぎの飼育はイベリア半島が原産で、昔からたくさんうさぎがおったんじゃろう。うさぎ料理なんかもよく食べられとると聞くな。
~続く~