【じーじは見た!】 後編:GIGAスクール構想をご存知ですか?
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉
さて、今回はGIGAスクール構想というコロナ禍直前の2019年12月に文部科学省から発表された「GIGAスクール構想プロジェクト」について確認しています。
もう少し早くに構想できていれば良かったのにと思えて仕方ありません。
本編は後編です。前編から読んでいただいたら話が繋がります。
✅日本の教育現場のICT環境の現状の課題は?
下記のお題目(「GIGAスクール構想の実現へ」(文部科学省)リーフレットより抜粋)👇を見てください。
子供たちは、家庭ではゲームやユーチューブを見てICT環境で遊んでいるのに、学校教育でのICT利用は※OECD加盟国の最下位ですよ。
※OECD(経済開発協力機構)は、ヨーロッパ諸国を中心に日米を含む38ヵ国が加盟する国際機関。
OECDの最下位ですよ。情けない!
✅何故こんなことになっちゃったの?
年功序列組織における日本人の「変わりたくない」病のせいなんでしょうかねえ。特にルールを決めるお役人の世界に顕著な前例踏襲、前例主義は変わらないことを目指すもの⁉
先生方の中には、ICTのスキルに長けた方も多いと思いますよ。
でも、これまではお年を召したベテラン先生の強い反対と「黒板とチョーク」が基本という変わりたくない派が主流だったと思うのです。
どうして変わることに反対してしまったのでしょうか?
そこには壊したくない既得権益の壁が隠れているのだと思います。
日本の非効率な構造(生産性が低い)を簡単に説明しますね。
例えば、自治体が100万円で工事をA社に発注したとします。
自治体→A社の売上100万円・・・①
これをA社がB社に50万円、C社に20万円で工事を下請けします。
A社→B社の売上50万円・・・②
A社→C社の売上20万円・・・③
B社は、D社に40万円で下請けに出し、C社はE社に15万円で下請けに出します。
B社→D社の売上35万円・・・④
C社→E社の売上15万円・・・⑤
自治体からの100万円の工事が、各社の売上を単純に足していくと
①+②+③+④+⑤=220万円(100万円の2.2倍)の商売になっています。
じーじは、ある講演会でこの倍率が米国1.3倍に対して日本は3倍近くになっていると聞いたことがあります。深い深い下請け構造!
例えば最終的な発注金額の70%が工事人員(10名)に渡るとします。
A社が人を抱えて全部やれば、70万÷10名=7万円/名
下請け会社(D社+E社)の最終的な取り分は④+⑤=50万
50万×70%÷10名=3.5万円/名
同じ100万円の工事が出来上がるのに米国なら「人」に高い給与が払えて良い材料でいいものが出来そうですね?
日本の悪いところは「年功序列で意見が通る構造」と「人を安く雇う競争になる下請け構造」の下にはびこる既得権益が変革を邪魔してきた点にあると思うのです。
この体質が教育現場のICT化も遅らせてきたのではないかな?
ロースペックで5~6万円でアマゾンで買えるパソコンが学校に導入する時には27万円になってしまうとか?
✅GIGAスクール構想の鍵は?
それはやっぱり先生方でしょ。
先生も大変です。
先生方は、90%の回答率で「教員のICT活用指導力の向上」が課題と答えていますし、「授業におけるICT活用」も課題です。
これからの時代、教員組織にもICTが得意なデジタルネイティブなZ世代が活躍できる職種ができていくのじゃないですか? こどもたちの教育が早くOECD平均のレベルになりますように!!!
頑張れZ世代!
☆☆☆
▼じーじはGIGAスクール構想に期待しています。
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