気候変動 中盤の振り返り
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
先日から【森林のお話】というタイトルで地球温暖化問題に関して、緩和(地球温暖化を止めるためにCO2の排出を削減すること)策における隠れた良策「森林減少を止めて、森を増やしていきましょう」という話を始めています。
今回は中盤戦(6話~12話)を振り返ってみたいと思います。
森の大切さを実はみんな薄々は感じていると思うのです。
樹木がCO2を吸収・固定化するからです。
森林には、気候変動に対する緩和機能(CO2削減策)以外にも多面的な機能があります。林野庁は次のように定義しています。
1)水源涵養機能
水の浄化や洪水緩和、水を貯めこむ保水機能が森林にはあります。
2)土砂災害防止/土壌保全機能
森林が土砂災害を防いでいることは、禿山と比較すれば歴然です。
3)生物多様性保全機能
森林が生物を育むのはよく分かりますよね。
4)保健・リクレーション機能
行楽地としての森林の果たす役割、紅葉を思い出せば歴然です。
5)快適環境形成機能
大気の浄化機能まで森林にはあるのです。
6)文化機能
景観、風致、教育、宗教、祭礼、芸術、伝統文化、地域の多様性といったことも森林の魅力です。
7)物質生産機能
森林は、木材生産や食料(きのこなど)生産の基盤でもあります。
8)地球環境保全機能
森林のもつCO2の吸収・固定化効果を再評価しましょう。
これら多面的機能をもつ森林の経済価値を林野庁は70兆円と見積もっています。
しかし、じーじは1)~8)の経済価値評価の中でも7)8)の評価が低すぎると思っています。
だからどうなるかというと、伐採した後、植林されずに放置されて森林破壊が進んでいくのです。あるいは、他の目的に土地を転用してしまうのです。
植林は、環境団体が奉仕でやるものでは、ディーセントワーク(生活を支える基盤となる仕事)にはなっていきません。
そのため世界に3兆400億本(2015年時点)存在している樹木は毎年100億本ずつ減り続けているのです。それは、木を植えても儲からないからです。
森林よりも農地に転用した方が儲かるし、半導体工場を誘致したらもっと儲かるのです。森林からの土地転用がどんどん進んでいきます。
このままでは大変です。
ではどうしたらいいのでしょうか? その勝手考察が終盤の13話~18話に続いていきます。明日からの終盤もお楽しみに。
☆☆☆
(感謝)
▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」「Real World Teacher」「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。紹介いただいたのは今連載している【森林のお話】の序盤のまとめ記事です。本当に世間ウケしない環境問題なのですが、とても大事なことです。一人でも多くの若い人が目にしてくれたらいいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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