【じーじは見た!】 後編:誰か分かり易く日本の財政を解説してよ⁉
財務省のHPには日本の財政関係資料(令和3年4月)が公開されています。
このデータから日本の財政についてじーじなりの解説にチャレンジしてみました。
これは後編です。前編から読んでいただいたほうが話が繋がっていいと思います。
✅日本のバランスシートは健全⁉
上記が財務省公開の日本のバランスシートです。
高橋洋一さんや竹中平蔵さんは、財務省の事務方トップの矢野事務次官が「歳出がどんどん増えて、歳入が増えない」ワニの口が大きく開いていくようなグラフを見せて財政破綻を警告したことをバランスシートは健全だと言って批判しました。
しかし、そのバランスシートを見ると「資産・負債差額▲592兆円」とあります?
この図をバランスシートと言うのなら明らかな債務超過です。
この図では債務超過でバランスシートが痛んでいるように見えるのですが、高橋洋一さん曰く「日銀が入っていないからでしょ?」と日銀を連結しろと言うのです。
つまり特例公債612兆円とほぼ見合いの▲592兆円が日銀の資産(国債を日銀が買って資産として持っている)なら日銀は国の子会社なので国の連結バランスシートは、負債と資産がバランスしていて、何の問題もないということになるらしいのです。
日銀を国と一体で考えてバランスシートを完成させると負債と資産がバランスしているというのが高橋洋一さんの主張です。
じーじはこれ以上詳しい解説はできませんが、矢野次官がワニの口理論で財政が危ないと主張するのは単式簿記の世界では正解。
だけど高橋洋一さんの言うように複式簿記の世界で経営実態を見てみるとマスコミが騒ぐほど不健全なバランスシートではないのも正解⁉
皆さん、どうか安心してください。これまで自国通貨建ての国債を発行し過ぎたことが原因で破綻した国はありませんから。
破綻するのはハイパーインフレが起こり、国債金利が20%とか30%なんて事態になった時です。異次元緩和で2%のインフレすら起こっていませんから。
現状では国債の発行に何の問題もないわけで、切迫した問題というよりも長期的に歳入をどうやって伸ばすのか(日本人の給料をどうやったら上げることができるのか)に課題があるという話にした方が日本のためになる建設的な議論に繋がりそうです。
✅では、日本はどうしていけばいいのか⁉
ここからは、じーじの独断です。
キーワードは「OPEN(解放)」と「INCLUSIVE(包摂)協力/協調」です。
既得権益者のキーワード「CLOSED(閉鎖的)」と「EXCLUSIVE(排他的)」の逆をいきましょう⁉
1)地方を疲弊させる緊縮財政反対。
建設国債でインフラ投資。
①気候変動適応投資
②インフラ更新(劣化更新)投資
ところがいざやろうと思っても工事の人がいないので全国一斉にやろうとしたら工事価格がうなぎ上りです。地方に競わせない。司令塔が必要です。
工事の標準化・部品の共通化でどこの業者がやっても同じにできるようなやり方規制の法整備が必要です。
自然災害の激甚化は既に分かっている未来なのですから劣化更新と共に未来のインフラ投資で災害に強いまちづくり、災害に強いまちへの移転を30年計画で進めましょう。
社会インフラということで言えば農業・林業改革もキーワードになります。
目指す姿は地産地消です。
2)成長投資は選択と集中⁉
「脱炭素社会」「循環型社会」に繋がる地産地消の投資案件は地方への交付金方式でやりましょう。これも建設国債でやりましょう。
満遍なく地方にちょっとずつ配分するのではなく、経済特区のように投下する税金には選択と集中ができる法整備をしましょう。
「国の司令塔の下で地産地消のビジネスモデルづくりを極めて日本の成長モデルを作ろう」・・・鎖国に耐えられる地産地消。
変な意味で「鎖国」と言っているのではなくパンデミックのようなサプライチェーンの分断は今後も十分に考えられることなので国民の命を守る成長モデルを考えましょうということです。
3)デジタル投資案件は省庁縦割り禁止。デジタル庁に権限集中。
公的機関のDXを進めて無駄な書類づくりを止めましょう。
特にこれからの高齢化社会の中で介護に関連する書類作成の手間を極限までDXで効率化してどのケアマネジャでも効率的な介護計画が作れ、書類づくりではなく、要介護家族との対話などに時間を使えるようにして優秀なケアマネジャさんの力を存分に発揮できるようにしていきましょう。
さらに言うなら公的なソフト資産の一元管理とオープンソース戦略によってベンダーロックイン(特定の事業者でないと受注できない)を外し、1)での工事管理に使われるシステムの共通化によってゼネコンロックインも外して効率化によるコスト低減も進めましょう。
「デジタル化で省庁・自治体の無駄をなくして、民間の活力を引き出しましょう」・・・デジタル化で国や自治体の業務革新。
4)聖域なき構造改革を断行。小泉元首相のやり残しをやり遂げましょう。
「民間でできることは民間に」小さな政府を目指しましょう。
特殊法人の業務査定と役員査定を実施して公表しましょう。
役員の方が年功でそのポストにいる訳ではないというのなら第三者機関によってその方の市場価値評価をしてもらい、公表しましょう。
天下りの巧妙化に無駄なコストを掛けたり、無駄な機能を残して生産性を下げている余裕は日本にありません。
「小泉改革の積み残しをやり遂げよう」・・・特殊法人改革の断行
✅出でよ司令塔⁉
地方の首長選にタレント候補が立って当選しても「お飾りさん」になるだけでした。でもそんな例も徐々に減ってきていて、地方の首長さんには優秀な政治家が多いと思うのです。
ところが残念なのは「国がやらないのなら地方でやる」と地方独自に改革を進めておられるので、地方毎に二重投資、三重投資が必要になります。
特に地方行政の合理化のためのDX投資は、共通化しないともったいない。
「出でよ!オードリー・タン(台湾のIT大臣)」・・・デジタル庁が司令塔として機能して地方の成果物を共通化してほしいです。
地方創生とか、地方再生とかの標語はともかくとして、地方も悪さ加減をバランスシートで横並び比較して地方のどこから手を付けていくのか?
感覚でなく定量的にみていきましょう!
さて、2回にわたって国の財務諸表を見て財政を考えてきました。
それにしてもこれだけ異次元緩和でお金を出してもGDP成長に繋がらず、富める一部既得権益者だけが更に富んで我々庶民の給料が上がらないのは「舵取りが下手くそなのか?」「国民の選択が下手くそなのか?」皆さんはどう思いましたか?
じーじなりに勝手改革案まで考えてみました。
お粗末様でした。
結構情報は公開されているので、国民の知る権利のためには、国民側の知ろうとする努力も必要なのかもしれませんよ⁉
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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