【じーじは見た!】 前編:環境白書の最新版(2021年発行) ~小泉さん本当に頑張っている⁉~
先日、テレビを見ていて「次の総理は誰か」という議論の中で「若者に人気の河野さん、小泉さん」という表現を耳にしました。
若者に人気の河野さんと小泉さんに共通しているのは、WEBを使った露出と単に積上げの改善だけでなく、将来のありたい姿を示して、高い目標に挑もうとしている政治家だからではないでしょうか?
そんな小泉環境大臣が担当する環境省から年に1回発行される「環境白書」の最新版を見てみましたので紹介します。
✅環境白書が1年で大きく変わった⁉
今回紹介するのは「令和2年版」です。
毎年環境白書は出ているわけなので、じーじの投稿ネタとして毎年のルーティンにしようと思っています😊
前年の「令和元年版」についても記事を投稿していますのでよろしければそちらもご覧ください。
さて、今回驚いたのは、1年でガラッと内容が変わったことです。
いい意味で環境省が目指す方向性が明確になりました。
それが第1部の目次の違いに表れています。
前年と比べてみましょう。
【第1部の目次】
(前年)第1章 気候変動問題をはじめとした地球環境の危機
👉(今年)第1章 経済社会のリデザイン(再設計)と3つの移行
(前年)第2章 政府・自治体・企業等による社会変革に向けた取組
👉(今年)第2章 脱炭素社会・循環経済・分散型社会への3つの移行
(前年)第3章 一人一人から始まる社会変革に向けた取組
👉(今年)第3章 地域や私たちが始める持続可能な社会づくり
(前年)第4章 東日本大震災からの復興と環境再生の取組
👉(今年)第4章 東日本大震災から10年を迎えた被災地の復興と環境再生の取組
第4章を除くと明確にタイトルが変わりましたよね。
私たちが向かう社会変革の方向性が明確になってきたのだと思います。
✅3つの移行⁉
「経済社会のリデザイン」なんて言葉がでてきました。
小泉さんは、環境省の動画の中でも繰り返し、何故経済社会をリデザイン(再設計)する必要があるのかを説いています。
変えなければならない背景には、3大問題があるのです。
1️⃣一つは、地球温暖化(気候変動)問題です。
既に産業革命以降気温が1.1℃上昇していて、このまま頑張って緩和策(CO2排出削減策・CO2の吸収源増加策)を実施してもどうやら2040年には、1.5℃気温が上昇してしまうという問題です。
熱海の土石流被害、九州での線状降水帯による洪水被害、毎年自然災害が激甚化しているのにもっと気温があがったら・・・想像するだけで恐ろしい。
だから方向性は、 脱炭素社会 への移行なのです。
2️⃣二つ目は、使い捨て経済の問題です。
代表的なものが海洋プラスチックゴミ問題です。
ここでは詳しくは書きませんが、海洋プラゴミ問題のことを書いた記事を参照してみてください。
この問題を解決するための
方向性は 循環型社会(循環経済)への移行なのです。
3️⃣そして最後三つ目が、都市集中の脆弱性の問題です。
コロナ禍は「東京」が感染者を地方に広げる震源地であることを明確にしました。
それだけ東京に通勤しなければならない人は多いし、有名な大学も多くて若者が集まるし、人が集まるところでライブやコンサートが行われるし、だから感染症対策ということに関して言えば、東京一極集中は脆弱だということが示されています。
そこで環境省は、3つ目の移行(トランジション)の方向性として最後は
分散型社会への移行 を国民に呼びかけています。
✅3つの移行イメージ⁉
「1つめ 脱炭素社会 にしていきましょう。」
12億トン排出している温室効果ガスをゼロにすることは大変なことで国民に痛みを伴います。(電力料金の高騰)
2013年以降、順調に排出量が減っているように見えますが、これはもちろん再生可能エネルギー(再エネ:太陽光発電・風力発電・バイオマス発電等)が増えたこともあるのですが、実態は、一時的に稼働ゼロだった原発が徐々に稼働して今8基稼働したお陰なのです。
だけど「原発は反対」という国民感情から政権与党は脱炭素の貢献度の高い原発の新設もリプレースもやらないそうです。
原発抜きとなると、再エネが向かない国土ですが、世界で最も高いコストの再エネを主力電源化していくしかいないのです。
「原発反対」「電気代値上げ反対」と反対だけしていたのでは、温暖化を止めることができず、激甚化する自然災害で日本のあらゆる場所を災害リスクにさらすことになります。
「2つめ 循環型社会 にしていきましょう。」
これは上の図をみればイメージできますよね。
「3つめ 地域循環型共生圏 づくりをしていきましょう。」
これは、もう少し詳しく後編でみていくことにしましょう。
✅一人ひとりができることを考えよう!
環境白書は、全部で349頁もあるので、これを一般の人が読むというのは大変です。
だけど、もし時間が許すのなら目次で示した第1部だけでも読んでいただけると興味がわきます。
本当にお役所仕事で作っている文書とは思えない分かり易い資料です。
読めば、とても勉強になります。
でもそんな時間がないという方は、是非「定年のおっちゃんねる」のnoteを読んでください。
つづきは、明日の後編にしましょう。👉 つづきを読む
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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