子宮体がんの検査を受けて‥
今回書く内容は、迷走神経反射の感覚にふれていますので、迷走神経反射の不快な感覚に苦しみを感じている方には、避けていただいた方が良いかもしれません。
どうぞよろしくお願いいたします。
先日子宮体がんの検査をうけました。不正出血がちょくちょく起こり、気になっていたので、婦人科はとても苦手なのですが受診してきました。
以前、子宮内膜症の治療で低容量ピルを服用していた頃は頻繁にレディースクリニックに通っていたのですが、服用していたのは超低用量ピルでしたが、だんだん身体に合わなくなってきた感じがして服用をやめました。
しかしひんぱんに不正出血が起こると心配になるし気持ちもブルーになるので、やっと重い腰を上げ受診しました。
東京にあるパートナーの家の近くで病院を探していたのですが、かかりたい所が見つからず、もう少し足を伸ばした場所にある以前住んでいた所の近くにある、比較的新しそうできれいなレディースクリニックに行く事にしました。
婦人科にかかるという事は受診内容にもよると思いますが、内診台に乗る可能性があるという事です。体の中に器具を入れたり、内診する先生の指が自分の体の中に入ると思うと、やっぱり婦人科は慎重に選びたいと思いました。特に内診台の機械は乗ったら容赦なく脚を開かせられるように私には感じられるのでその感覚が苦手です。
かかることを決めたその病院に予約をしないで午後からの診療に、開始10分位前から並び、時間になってから初診である旨を伝え、ひさしぶりに婦人科の問診票に記入をしました。病院にかかる前にインターネットで色々調べていたので、問診だけでなく内診と検査をする事になるだろうとは思っていました。私が気になっていたのはやはり子宮頸癌や体がんで、私の両親はどちらもそれぞれ別の癌で亡くなっているので、私もいつ自分が癌になってもおかしく無いなと思う気持ちがどこかにあります。
問診の結果やはり子宮頚がんと体がんの検査をする事になりました。頸がん検査は何度かやったことがあるので、そのような気持ちで内診台に乗りました。「少し痛いかも知れません。」と医師か看護助手さんが検査前に言ったような気がしましたが、早く検査が終わってほしかったので先生や助手さんの言う通りにして、頸がん検査の経験から息を吐く様にして力を抜いた方が上手くいくので、息を吐いてなるべくリラックスする様に努めました。
頸がんの検査は前に受けた時のように、自分の内側を何かで引っかかれるような感じでした。(記憶が混同して忘れていましたがその前に超音波エコーでの検査をしていました。)そのまま次に、今度は子宮体がんの検査をします。また「少し痛みがあるかも知れません。」と誰かが言ってたと思いますが、今書いてても思い出したくないくらい、あれ?うわっ。‥‥!!!(痛い)という感じでした。
あれは子宮内膜症の痛みに似ていると思います。検査や痛み等は本当に個人差がありますので、これはあくまでも私のその時の体験です。あまりにも痛くて驚いてしまったので、後でネット検索をしたところ、痛いという声がけっこうありましたが、なかには蚊が刺した程度(!)といってる方もいました。
私はといえば、とにかく早く終わることを祈りながら内診台に乗って脚を大きく開いた状態で、問いかけに返答しながら、お腹の上で仕切られている黄色っぽいカーテンを必死で見つめていました。
検査を受けているうちに、あ、やばいかも、という感覚がしてきました。急に手足が冷えてきて、身体の感覚が無くなってくるような感じになりふわふわとして気持ちが悪い様なふうになって来ました。私は子宮内膜症の痛みと恐怖で度々迷走神経反射を起こしてきたので、それが始まる時の感じに敏感さがあります。これ以上続いたらやばいなというところでやっと検査が終りました。内診台を降りる時「出血しています。大丈夫ですか?ゆっくり立ち上がって下さい。」と看護師さんに優しく声をかけてもらい、自分でも直ぐに機敏な動きをしたら本格的に状態が悪化するだろうと思い、ふぅ〜っ、とたっぷり一息ついてから内診台のイスから立ち上がりました。
迷走神経反射を起こしかけて少しパニックになっているので、落ち着いて冷静になるよう努めながら、内診室から問診室に移動するため着替えようと思いました。
先生を待たせてはいけないと思い、今できる本格的な迷走神経反射を起こさなで済みそうな最速のスピードで着替えを済ませて、先生のいる隣の問診室に戻りました。私は40才なので、早ければ更年期が始まることもあり、それについて訊いたり、元々子宮内膜症を患っていたこともあり聞いた事のあるディナゲストというホルモン剤について(40才を越えると血栓症のリスクからピルを勧められなくなります)の説明を受けたりしていました。
検査を迷走神経反射を完全に起こしきらないでなんとか生還した状態の私は、次々と説明される内容を、自分の体のことなので一生懸命聴こうとしながら先生の言葉が全部聞き取れない感じがしました。
そして、また検査をするからと言われ内心驚愕しながら話を聴いていると、どうやらがんの検査ではなく、卵巣の検査(超音波エコー)という事でした。ほっとしたり驚いたりしながら話を聞いていたので、次回の検査と今回の検査結果を聞きにくる日がうまく聞き取れず先生に訊き返しました。そうすると今まで矢継ぎ早に話をしていた先生が一瞬イラっとしたのが感じられました。最初から、イライラした感じのする人だなとは感じていましたが、なんとかそこに座っている、普通の状態でない私には、その先生のイライラした感じがとても鋭く突き刺さりました。
お医者さんて色々大変なんだろうなと思いますが、今までの人生で自分や家族の病院であった事を思い出すと、やっぱりあまりいい思いをしなかった経験が多いです。もちろん中には今でも宝石のようにきらきらと思い出せるような温かい対応をしてくださった方もいました。
その先生は私が内膜症を患っていたにもかかわらずピルを辞めていたこともあまり気に食わなかったようでした。そして子宮内膜症は良くなることは無い、悪くなるだけだ。と私に言いました。昔読んだ内膜症の本にも同じ様に書かれていました。そして当時私はそれを読んで絶望していました。幸い今はピルを服用していない状態でも、以前に比べると症状が良くなり、ましな時もあります。
布団から起き上がれないほど、痛みで吐いてしまうほど、迷走神経反射を起こしてどんどん冷えて目の前が暗く、聴覚もおかしくなってきて、急に猛烈な腹痛が始まり、パジャマも下着もびしょびしょになるまで冷や汗をかいて、ただそれが過ぎ去るのを、痛みと息が出来なくなりそうになる恐怖を感じながら待っていました。
だからそれが悪化し続けると書かれているのを読んだときに、自分は生きられるかなと思いました。トイレに座っているのも難しいような苦しい状態で、どうしたらこれが少しでも楽になるだろうと必死に考えていました。
だからお医者さんなら、厳しい口調であなたは悪化するだけです、と断言しないでほしいのです。良くなることを一緒に考えて欲しいです。みんな大変だと思うけど、イライラして患者さんにキツく当たったり、どうせ〜なんだから、とかそういう言い方をしないでほしいなと思うのです。相手が通常状態では無い時、それはすごい破壊力を持ちます。それは、お医者さんも、セラピストも、ヨガインストラクターも他の人でも同じ。私も肝に銘じたいと思います。
1週間ほど後、同じ病院にまた予約なしで午後の診察開始前に並んだところ、前回とは違う先生からにこやかに検査結果を聞かされました。結果はどちらも異常なしでした。
そういえば、診察開始前にエントランスで並んで待っていた時に、少し地に足がつかないような世界が歪んだような不思議な気持ち悪い感じがしたので一度外に出ようか迷いましたが、なんとかそのまま並んで受付を済ませて座る事ができました。
私の初めての子宮体がん検査はこんな感じでした。
検査後はなかなか普通に歩けず、出血は5日目にやっと止まりましたので、大きなけがをしたようなつもりで自分を労るようにしながら過ごしました。ショックな事があったからと、SEのセッションを受けることも出来ました。
以前だったらなかなかむずかしかった自分の為の選択を行動に移すとういうことができた事に自分の成長を感じました。
大変なことがあった時には、人から何か言われても、自分をいたわって過ごしたい。それが健全な事だと信じたいと思います。
追記:この文書を書いていたら途中で息がなんとなく苦しいような気持ちがするような感じがしたので、途中でRicolaのレモンミントのハーブのど飴を舐めていました。昔ハーブの勉強をしていた時に確か、ペパーミントがパニックに良いというのを知りました。私はペパーミントの精油も愛用しています。(粘膜に対しては刺激が強過ぎるので要注意です)個人的にレモンミントの組み合わせは、スーッとして気持ちが落ち着くのでお気に入りです。レモンマートルの香りも好きです。
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