可愛い子には変化(へんげ)をさせよ　#毎週ショートショートnote

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昔はいつもお弁当箱に残されていた私。
あれから月日が経って、彼女との関係は大きく変わった。

「アヤ、お弁当忘れてる！」

「うわっ、あぶな〜！」

「ほんとよぉ。こんなお弁当、外で買おうとしたってどこにも売ってないんだからね」

「あはは確かに。ママ、いつもありがとう。行ってきまーす！」

ママが呆れたように笑う。

「昔はあんなに嫌いでレオにあげてたのにねぇ...」

あら、ママにはバレてたみたい。
でもママの苦笑いもわからなくはない。私も彼女がこんな風に成長するなんて、思ってもみなかった。

今の彼女がよく食べるのは鶏のささみや卵、そして私。
普通よりも食事の回数が多く、ママが全面的に協力して徹底管理している。

あの頃の可愛かった真っ白な肌もぷにぷにのお腹も、今となっては想像できないくらいの変化を遂げた。もちろん彼女は今でも可愛い。可愛いし、鍛え上げられた肉体で世界を目指す、素敵な女性になった。

そんな彼女の体を作っていると思うと、私はとても誇らしい。

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