私だけの「私」と一番の大切が変わるのがこわい
お正月に地元に帰った時に、1人の同級生と会った。
彼女は高校時代の友人で、高校を卒業した後、地元から少し離れた大学に進学、そのままその土地で就職し、現在は結婚して夫婦で暮らしている。
子どももおらずお互いの実家が結構離れているため、今年はそれぞれの実家に各自帰ってゆっくり両親と正月を過ごそうかとなったらしく、久しぶりに1人で地元に戻って来たらしかった。
まだまだ例の感染症の影響で、なかなか地元に帰っても家族がいたり幼い子どもを持つ友人には私から帰省のことを知らせるのはなんとなく気負いしていたのだが、どこからか私の帰省を耳にした友人が(やっぱり田舎のネットワークってすごいななんて思う)連絡をくれたのだ。
そして私達は数年ぶりに再会した。
それぞれの住んでいる今の街の話や、他の同級生が今どうしているかなんて話をしながら楽しいひとときを過ごす。
そして友人が私に聞いてきた。
「ねぇ、地元に帰りたいとか、結婚したいとか子ども欲しいとか、思わないの?」
「うーん、どれもかたくなに拒否してるわけではないけど、切実に願ってるって感じでもないかなぁ今のところ。
あと、仕事的に私のやってることは地元でやるのは需要がないというか難しそうっていうのはあるかも。」
「なるほどね〜」
「そっちはどう?結婚してもう3年くらいだっけ?周りから子どもはまだ?とか聞かれたりする?」
「あーするする。でもうちはもうお姉ちゃんも2人とも結婚して子どももいるし、親はそんなにうるさくはないかな。」
「そうなんだ。それは変なプレッシャーみたいのはなくていいね。」
「うん。でも最近やっと子どもがいるのもいいなぁと思うようになったかも。けどさ、なんか変な怖さがあってうーんってなってる。」
「変な怖さとは?出産怖いな〜的な?」
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