日本でしか伝わらない店の名前と日本でも伝わるか怪しい店の名前
留学生の友人は最近「日本のお店の呼び方」にハマっている。
タワレコやスタバなど、もともと日本語は略語で呼んだ名前が定着するパターンも多いとは思うが、日本以外にもあるお店だとその呼び方が他の国とまったく違ったりするため、日本ならではの呼び方を聞くのが面白いのだそうだ。
「今日ものすごい名前のお店を知ったよ。ファッキンってわかる?」
「あーなるほどね...。ファーストキッチンだよね。わかるけど、私はファッキンとは言わないかな...。言わないというか、近くにファーストキッチンがなかったから呼ぶ機会がそんなになかったよ。」
「そうなんだ。すごいよねファッキン。びっくりしたよ。」
「確かに。英語だと思って聞くとどんな店ってなるね。」
その他にも、マクドナルドも面白いらしい。
マック、マクド、地域によって略され方も違うし、そもそもマクドナルドはMcDoald'sなので「ド」ではなく「ズ」で終わるのだがカタカナで書くとマクドナルドになるのも面白いらしい。
マクドナルドに関しては、私もネイティブの発音で聞くと何と言ったのか最初全く聞き取れなかった覚えがある。
カタカナで表現すると「マク」がすごく小さくて「ドー」にアクセントが来て大きくて長い、そして最後に素早く「ナル(ズ)」みたいに聞こえるので、スピーディに言われると私たちの耳馴染みのある「マクドナルド」とは全然聞こえないのだ。
それと同じで「アイキァ」と言われてもIKEAがすぐに思い浮かばないし、「コスコゥ」と言われてもあ〜Costcoね。とはすぐにわからない。
そもそも違う呼び方の方が主流というお店などもある。
私が友人に言っても通じなくてびっくりしたのはサーティーワンアイスクリームだ。
「なにそれ?何屋さん?」と聞かれ、えーだってサーティーワンもアイスクリームもめっちゃ英語じゃんと思ったのだが、彼らはあのアイス屋さんのことを「サーティーワン」とは呼ばない。
「あぁ、あれはBaskin Robbinsだよ。」
え、何言ってるの?と思ったが、ロゴを検索して納得した。
サーティワンアイスクリーム
確かにバスキンロビンスと書いてある。
てっきりみんな「サーティーワン」と呼んでいると思っていた私は驚いた。
また、ケンタッキーも違う。
ケンタッキーフライドチキン。私たちがよく聞くのは「ケンタッキー」か「ケンタ」などの略し方だがその友人は「多分日本以外はKFC(ケー・エフ・シー)って呼ぶ方が多いと思うよ」と言っていた。
なるほど。そうだよね。
ロゴにもKFCって書いてあるもんね。
ケンタッキー・フライド・チキン
日本の略し方はやはりカタカナから来ていることもあって日本人的には言いやすいのだろうが日本独特の略称になっているようだ。
そしてケンタッキーの、いやKFCの(どっちでもいいのだが)話をしていた時、友人が得意げに私に言った。
「実は僕はね、KFCのケンタッキー以外の日本バージョンの呼び方をもう1つ知ってるんだ。大阪に旅行に行った時に日本人のおじさんに聞いたんだけど。大阪では、"けんたのふらちん"って言うんでしょ?」
友人は私に「僕は"マクド"も知ってるんやで〜」と教えてくれた時と同じテンションで嬉しそうに言う。
ケンタの、フラチン。
...絶対に違う気がする。
友人が何も知らないと思ってそんなパンチのある略称を吹き込んだのは誰なんだ。大阪のおじさんと言っていた。
大阪のおじさん、なんてことをしてくれたんだ。
いや、私が知らないだけで昔流行っていたとか、本当に大阪ではそう呼ぶのだろうか。
マクドほど聞かないし、絶対にウケ狙いで言ったのだと思うのだが...。
それか、彼はなにか間違って覚えていないだろうか。
せめてチンではなくチキではないのだろうか。
とりあえず、真相がわからないながらも友人が東京でこれを多用するのはなんとなくよろしくない響きのような気がしたので、私は「それはもしかしたら日本の一部のエリアだけで使ってる言葉かもしれないし、なんか特別な呼び方な気がするから、普段は使わない方がいいかもね...。」とだけ言っておいた。
別に普通にそう呼ぶよと言われたらそれはそれで謎の深読みをしすぎた私が恥ずかしい話ではあるのだが。
いやいや、ほんまかいな。にわかには信じがたい話である。
大阪の方がいたら、実際にそう呼ぶのかを是非教えていただきたい。
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