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今年の24本目

今年の24本目、夜明けのすべて、観ました。

「パニック障害の患者さんによく使われるのは暴露療法といって、発作の不安がある場所に少しずつトライしていく治療法です」。医者は、そういいます。

不安に満ちた「外」の世界へ自分を暴露し、呪縛から解き放つ。パニック障害の患者にとって、(いや、患者でなくても)それは、困難なことです。

でも、彼は、いいます。「僕、自分の発作はどうにもならないんですけど、まぁ、3回に1回ぐらいだったら藤沢さんのこと助けられると思うんですよ」。

不安の克服のためでなく、隣人に対する少しの興味やお節介として「外」へ歩み出す。そうやって明けてゆく夜もある。彼と彼女を見ていて、そう思えました。

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皮膜
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