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今年の13本目
今年の13本目、The Zone of Interest、観ました。
関心領域とは、アウシュビッツ収容所を取り囲むエリアを指してナチスが使った言葉です。これは、そんな関心領域に住む所長一家の暮らしを描く映画です。
壁の向こうから聞こえてくる悲鳴や煙突から日夜立ち上る黒煙。関心領域の外の不穏な気配に、でも彼等は、一切関心を払わず優雅な生活を送り続けています。
「ホロコーストのような残虐行為が日常の中に溶け込んでしまうなんてこと、あるんだろうか」。関心領域に住んでいない人間なら、そう疑います。
この無関心さは、単なる無知や鈍感さではなく、意図的なものなのです。関心領域に住む彼等は、そして私たちも、そうやって精神的な安定を保っています。
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