マドリードには顔がない、と誰かがいいました。確かに、その町は、活気あふれる大都会ではあっても、観光地には見えません。
それで、バスに1時間半ほど揺られて、セゴビアにやって来ました。バスを降りてすぐ、ローマ時代の水道橋が青空をバックに飛び込んで来て、アガります。
白雪姫城のモデルといわれる城では、2人連れの男性と出会いました。少しだけはしゃいで、少しだけ人目を気にしながら並んで写真など撮っていました。
確証は、ありません。でも、彼等は、おそらくはカップルでした。それは、おとぎ話の中のような、微笑ましく、美しい光景でした。