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#0211295

A様

退職したその足でT島にやって来ました。周囲9キロメートル。サンゴに囲まれたこの小さな島は、都会の狂騒と焦燥に疲れた人間の逃避先としては最適です。

それでも時時、人恋しくなって、そういう時は、航路10分、「大都会」I島へ渡り、雑誌とサーターアンダギーを買い込んで戻ります。

これは逃避の時間であって、そのうちに日常と再会しなければならない。でも、帰り先があることは、多分、幸せなことなんだ、と自分に言い聞かせています。

今は、サトウキビの収穫期を迎えています。今年は豊作なのだ、という話を宿屋のおばさんに教わりました。それでは、また。

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皮膜
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