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02. ワタシのKPIにまつわるエトセトラ ー「ローカルメンマ」が10種類出来る未来とは

祖母の家がある愛媛県西条市に引っ越し、鬱蒼としげる放置竹林を眺めながら、メンマを売ることを決めた私の商品開発日記。第二話。
過去の投稿は、#メンマチョ開発ダイアリー から✍️

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前回書いたように、私がこのメンマ開発で目標にしている利益(営業利益)は「月7万円」 である。

「月7万円稼げるビジネスを目指す」と改めて文字にしてみると、突然胡散臭い話に聞こえてくるが、今回はその7万円という設定に至る前の「私はなんのためにメンマを開発した(い)のか」について書き記そうと思う。

メンマを開発することは目的ではなく手段である。
この当たり前でありながら忘れがちな意識の大切さが伝われば幸いである。

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私は、メンマ開発において「3年後にローカルメンマが10種類発売されること」を仮のゴールと定めている。

今私は「瀬戸内レモン味」を開発しているので、例えば「高知ジンジャー味」といった具合だ。

(ちなみに私は愛媛県人のプライドにかけて「みかん味メンマ」の開発も「もちろん」試みたことだけはここでお伝えしておこうと思う)

ちなみにこの仮のゴールはぼんやりと頭に置いているだけでは、
現場で右往左往している間にうっかり進路がずれて迷子になってしまいがちである。
そのせいで体感トータル3ヶ月はロスしたように思う(もっとかもしれない)

なので、一旦言語化してよく目にするところに置いておくと良いかもしれない。
私はデスク横のサボテンに挿している🌵

さて、本題。
なぜ私はこれをゴールと定め、そのためのステップとして月7万円という指標を設定したのか。

私は当初この設定をするにあたり、「愛媛県(もしくは西条市)の●%の竹林をメンマとして販売し消費する」という環境的指標や、「2,000万利益を目指す」という金銭的指標なども検討していた。

事業計画書を作成する際はなんとなくこじつけて、何%にすべきか何千万円にすべきかとこねくり回したりもしたが、一向にこれらの指標は私にとってリアリティのあるものにならなかった。

だって、県内や市内の竹林が●%減ったと言われて「わーい、●%減ったどー!!」と諸手を上げて喜びそうな知り合いも関係者も思い当たらない。
そしてなにより、私自身になんの変化があるのかイメージがつかないのだ。

私はメンマで億万長者💴になることを夢見ている訳でもなければ、全国の竹林を私がどうにかしてやるぜ!!という意識高い系ウーマン💁‍♀️でもない。

ただ、自分の身近にある「放置竹林」という課題に対して自分にも出来るアクションを起こしたいと思いメンマづくりを決めた。
ちなみに移住する前はまさか自分がメンマの開発をするなんぞとは露ほども思っていなかった。

このKGIの設定は人それぞれだと思う。
例えば、コミュニティ内の竹林を維持するために●年後にhaあたり●本まで間引くという形で製造目標を定めたり、エリア内の何軒分のお店で国産メンマを出したいから●kg製造という設定や、もちろん●年後に何千万円稼ぐんだ💪という指標もあると思う。

大事なのはそれが達成された時に自分(達)が「ようし、やったぜ」と思えるワクワクする指標かどうか、何かに対して変化が実感できる数字かどうかなんじゃないかと思っている。

少なくとも私は「自分が」ワクワクしないとこんな過酷なゲーム途中で放棄しそうだ。笑

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私にとっては、例えば私の利益が10倍になる未来より、10種類のローカルメンマと10組のローカルメンマ仲間と、それに紐づく悪戦苦闘のストーリーと、それから派生する今は想像できないアイディアが生まれる可能性に加担する方がワクワクする未来なのだ。

だから、私はローカルメンマ仲間を増やすことを指標とし、そのためにまず自分が「月7万円を週2日稼働で稼いでみる」というKPIを設定した。

ちなみに、今期のマイメンマは20人程度で1.5日間かけて収穫した若竹でつくっている。市販されている瓶詰めメンマで換算すると約4,000個分。
乾燥させた若竹(在庫)は平置きにしてタタミ一畳程度の保管面積である。

このくらいの設定であれば竹林整備の傍らでメンマづくりに手を出せる人がいるんじゃないかと仮説を立てた。

どうだろう。

この設定自体のピントがずれている場合、急ぎご指摘いただきたい重要項目である。

🚶‍♀️🍃 ___ 🏃‍♂️三三💨 オーイッ

前回の「業務用しいたけ乾燥機の話」を見てもわかるように、
私はこのKPI(ここでいう月7万円という指標)を定めるためのKGI(目標とする仮のゴール)の設定がそもそもずっと曖昧だった。

故にえらく迷走したし、メンマを見るたびにイライラする日々の中、開発自体を中止しようと思ったこともある。

だけど、

「 私のゴールは、
世界一美味しいメンマをつくることでも、
メンマを誰よりも多く売ることでもなく、
「放置された竹林」に向き合う人(向き合いたくなる人)を増やすことであり、

そのために美味しいメンマをつくり売るのだ 」

と理解したとき、私の心はずっと軽くなってワクワクした。

それをどうやって売るか?
それはその先にあることだと「今は」思っている。
Excelを取り出すのはまだ早い。

ゴールが決まらない限りマーケティングも何もあったもんじゃないんだと今なら声を大にして言える。

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皆さんのゴールはなんですか?😊
大概の人にとって、商品開発はツールでありゴールではないはずで、それぞれに夢がある。

世界はまだまだ楽しそうですね。

それではまた次回🍃

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