パートナーは双極症【許せない・怖い・悲しい・・・その裏】
双極症という側面を持つパートナー
私のパートナーは双極症(双極性障害)という側面を持っています。私が彼に出会う前に「双極性障害 II 型」という診断を受けたことがあるそうです。
しかし本人は双極症について調べると、自分が異常だと言われている感じがすると受け入れることができない状態です。また、病院に行くたび自律神経失調症や別の診断が下るというのも、薬や病院を信用できないと思う一因になっています。
パートナーの気分の著しい落ち込みはもう10年以上前から繰り返し起こっているようでした。私が知り合ってからも、何度か激しい落ち込みがあり、元気な時(躁状態)とはまるで別人で、初めて目の当たりにした時は自殺してしまうのではないかと本当に心配でした。
しかし、元気な時(躁状態)の彼は周りがついていけないくらいのテンション、社会に対する物凄い怒りが渦巻くこと、お金の激しい使い方、女性問題、私への突然の言葉での攻撃もあります。無双といった感じで、何を言っても耳に入らず、言葉のナイフで投げ返される。双極症という側面なのだと知るまでは、いや知ってからも、傷つきながら自分の中で、心に刺さった彼の言葉や行動に必死に境界線を引いていました。
今現在彼は鬱状態に突入して、自己否定を繰り返し、小さな子どものように怯えている状態です。
躁状態の時は、私も楽しいことは一緒にできるけれど、同時に地雷を踏んだらいけないという緊張感や恐怖感、彼の女性関係に対する不安感、嫉妬心で嵐の中にいるよう。鬱状態は本人が死ぬほど苦しいのに、近くにいる私はホッとしています。そして、私は彼が望む元気な状態が(躁状態)がくることが怖くて仕方ない。
明らかに彼の躁鬱に振り回されている私。付き合いだしてから1年近く、誰にも何も相談できませんでした。明らかに、心身ともに自分がすり減っている感じがする。そして、関係性も不安定で、今思えば、本当に自分が大切にしてもらっているという感覚が得られていなかったのだと思います。誰かに紹介や相談をすればどんな言葉が返ってくるのか、わかっていたから。
それなのになんで別れないの?その理由はこちらに↓
https://note.com/hinataway/n/n221483372303
ネガティブなことだけではなない。彼と過ごす時間は楽しく刺激的、そして何よりお互い隣にいるだけで身体が緩み、呼吸が楽になるという安心感がありました。セックスもよかった。(これについてはまた別に書きます。)
また、彼の言動で傷つくと同時に彼の傷を垣間見るようでした。そして彼が怒りでいっぱいになる時、躁状態で話が止まらなくなり人に接している時・・見ているのが辛くなるくらい痛々しかった。これまで何を見て、何を経験して、どれだけ傷ついたのだろうと。
そんな彼をどうしても手放したくないと言っている(私の子宮が)・・・!振り回されていい。子宮はそう言うけど、私のハートは?思考は?
頭とハートと子宮、三者会議の結果
彼に振り回されることを選びながら、私の嫌なことは伝えて向き合っていきたい。だって女の私は彼のナイフのような言葉に、他に女性がいたことに傷ついているし、悲しかったんだよね。嫌なこと、知って欲しいよね。それから、嫌なことだけではなく、嬉しいことも、好きなことも知って、大切にして欲しいよね。
今までは感情を感じる余裕もなかったし、感じても抑え込んだり、言葉にできなかったけれど、今は彼がやっと私と向き相ってくれていると感じるから(鬱状態になる少し前からだけど)、私も(彼が鬱状態になって自分を振り返る余裕ができて)自分の本音を大切に彼に手渡しています。
溢れ出す悲しい、悔しい、怖い、怒り。そんな感情の奥にあるのは、「あなたと向き相いたい、信頼を積み重ねていきたい」だから。私の大切な本音は私が一番丁寧に扱っていく。誰よりも先にまず自分が。
「向き相いたい、信頼を積み重ねていきたい」「あいし、あいされたい」その本音を自分がわかっているのといないのでは全く違う。
関係が壊れるのが怖くて、言葉にすること自体が怖くて、自分の本音がわからずただただ「苦しい、悲しい」をわかって欲しかった時。私は相手にぶつけるための言葉しか持ち合わせていませんでした。やっと言葉にして伝えたその一言で彼は心を閉じました。(攻撃的に怒ったり、距離を置いたり・・躁状態だったとも思うし、彼の防衛反応でもあったと思う)
今だって伝えることに怖さはまだあるけれど(成功体験が少ないから)、自分の本音を大切に包み込んで、手渡す。大切にしたい相手と向き合うことにチャレンジする。
現在鬱状態の彼と一緒に生活しながら、透明の信頼というブロックを積み重ねている感覚で正直やっぱり怖いです。躁状態になったら、「やっぱり積んできたものはなかった」となるんじゃないか、と。
それでも積み重ねていく。次に躁状態になって話を聞かなくなっていても。今までできなかった「私の大切な本音を伝えること」を私は諦めないでいようと思います。
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