タイコウチのすむ池
下の前回の記事の続きです。
山梨県の水生昆虫採集。
最後にもう一つ、別の池に行きました。
そこには、ナミゲンゴロウやミズカマキリ、タマガムシ、セマルガムシ、マツモムシ、いろいろなヤゴがすんでいました。
そして、埼玉県ではとても珍しいタイコウチも暮らしていました。
タイコウチ $${Laccotrephes japonensis}$$
カメムシ目 タイコウチ科
タイコウチは脚を使って、上手に泥や砂を背中に乗せていました。
呼吸管を水面に伸ばしています。
幼虫には翅がありません。
英語でタイコウチ科のことを「water scorpion(水サソリ)」と言うそうです。
強そう。
立派な鎌で生きた魚を捕まえます。
とてもカッコいい水生昆虫なので、埼玉県でも数が増えるといいなと思いました。
おまけ
江戸時代の虫類の図鑑「栗氏千虫譜」にタイコウチの説明がのっているのを見つけました。
千虫譜ウィキの現代語訳をはります。
湿地の水たまりの中にいて、魚の子を食べるところや、石の上で翅を乾かしてから飛ぶところとか、よく調べているなーと思いました。
僕も昔の人に負けないように、観察したいと思います。
下は、国立国会図書館デジタルコレクションの栗氏千虫譜のページと、千虫譜ウィキのページです。
下は、うちで飼っているタイコウチの記事です。