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白と黒の織りなす世界
例えば、森羅万象には創られた顛末があるとして。
灰色が存在するのは二極が求めあったが故であるように。自らと同じ色をしたその世界では、何者も凛として存在することができない。
白き影は黒の世界でこそ自らの輪郭を確かめることができる。
逆もまた然り。だからこそ、モノクロな世界の境界で影は互いに強く惹かれあったのだろう。
どちらかの世界では、どちらかが色に紛れて消えてしまう。
そんな無慈悲で残酷な運命を呪いつつ・・・
しかし、そんな折。
影は境界線を壊して互いの世界の色を混ぜることを思いついた。
白でも黒でもない世界なら、二つの影は互いに確かめあうことができると。
壊された境界線から交わりあった世界は、黒でも白でもない色に染まる。
そして同じ世界で互いに触れあえる喜びをわかちあった。
求めあい重なりあったが故、いつしか互いが世界の色に溶けたことに気がつけないまま。
けれど、だからこそ灰色は幸せな色なのだ。
そこには十二分の愛が溶けているから。
そんな貴方の頭の片隅にだけ存在するもの。
何れかにまつわる、貴方から創られた顛末を私に教えて欲しい。
#レイチェル #wizball #レイチェルの世界 #例えば森羅万象には創られた顛末があるとして
あれからもうすぐ一年が経とうとしている。
この質問を最後にレイチェルはわたしたちの前から溶けるように姿を消した。
「例えば・・・」からはじまる彼の質問は非常に独特で哲学的な問いかけが多く、そこに集まる回答もまた秀逸なものが多かった。
さて、あなたなら、この問いにどう答えるだろうか?
あなたのドグマをわたしに教えてほしい。
(そして物語はつづいていく…)