♯52 人生は頑張っても頑張らなくても大差ない
何か目標を持って頑張っているけれど、少し滞り気味になったときに読みたくなる本をご紹介します。
それは、
phaさんの『持たない幸福論』
phaさんは、京都大学卒業という高学歴ながらも、28歳に会社を辞めて以来、定職に就かずインターネットで最低限のお金を稼ぎながら生活するという、マイノリティーな生き方をされています。
社会の「こうあるべき」の外側で生きているphaさんは、一歩も二歩も引いた視点で世界を眺めているというか、少し斜に構えた考え方をされるのですが、それがすごく新鮮でおもしろいです。
「頑張る」ということについて、phaさんがどのように考えているのか、『持たない幸福論』の一節をみてみます。
いかがでしょう?この主張。
ちょっと皮肉っぽいけど、動かしがたい真実を含んでいると思います。
人によっては、
「人生で成し遂げられることなんて、頑張っても頑張らなくても大差ない」
なんて言われると、努力が無意味に感じられて、むなしくなってしまうかもしれませんが、むしろ私はちょっと楽になります。
何か目標に向かって頑張っているときって、どうしても近視眼的になって、自分を追い込んでしまいがちだと思うんですが、
「これって、そもそも絶対にやらなければいけないことじゃないし」
「達成できなかったとしても、実は誰も困らないのでは?」
と視点を変えてみると、逃げ道ができた気がして肩の力が抜けます。
そして逆説的ですが、精神的に余裕ができたことで、
「もうちょっと頑張ってみてもいいかなぁ」
という気分になってくるんですね。
ということで、若干夏バテぎみで気力が低下している私は、本書の世界に逃げ込んでいる次第です。
ちなみに、phaさんが生きるうえで大事にしていることは次の2つ。
共感できた方は、phaさんの作品を読んでみると、多くの気づきがあると思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。