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生活保護費で余暇支援しても良いの?

おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。

救護施設の相談員をしています。
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生活保護受給者に余暇を提供する理由

今日のテーマは、生活保護×余暇
救護施設(生活保護を受給している障害者のための自立訓練施設)で働いていると、たまにこんなことを聞かれます。
「生活保護の施設なのに、イベントがあるの?」
どこの救護施設でもそうですが、私の施設でも定期的に利用者を巻き込んだイベントを実施しています。
ゴミ拾い活動や、地域のお祭りのお手伝いなどボランティア的要素が強いイベントもあります。
その反面、半分以上のイベントは施設入所者が楽しむためのイベントです。

先日も、遠足企画でホテルバイキングと動物園に行ってきた利用者たち。
料金の一部を施設負担(生活保護から出た予算)、残りは利用者の個人負担(生活保護費から出た預貯金)で、ホテルバイキングを堪能していました。
毎年遠足では、いちご狩りに行ったりバイキングに行ったりしています。
何年か前の話ですが、県を跨いで宿泊旅行をしたこともあるそうです。

こんな話を施設外の人にすると「お金はどこから出ているの?」と聞かれます。

もちろんその答えは「生活保護から」です。

生活保護費で余暇を提供しても良いの?

悪意は無いのだと思いますが、多くの人から聞かれるこの質問。
生活保護=健康的で文化的な最低限度の生活を維持するための制度
と言う認識がきちんと世の中に広まっている証拠だと思っています。
実際、利用者に入ってくるお金は確かに「最低限度の生活費」です。
お菓子やタバコ、失禁がある人はオムツ代などで毎月カツカツになります。
(お菓子やタバコが「最低限か」と言う問いは、また別の問題です)
遠足のバイキングのために、毎月の保護費から少しずつ貯金していかねばなりません。

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