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仕事への熱い気持ちを忘れたら

こんにちは。
社会福祉士、精神保健福祉士のぽこです。
このnoteでは、私の心の肥料になった気づきをシェアしています。


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先日、メンバーシップを開設いたしました。

既に加入してくださった方々、本当にありがとうございます。
月に8〜10本程度執筆する予定です。
今までは不定期更新でしたが、しばらく曜日を決めてみようと思います。

月:振り返り
火・金・日:メンバーシップ限定記事
水・木・土:Free記事

こんな感じでやってみて、様子を見ていきます。
1ヶ月だけのお試しでも大歓迎です。
ぜひチェックしてみてください😊

◇仕事のやりがいを言語化してみた

今日は、私の職場である救護施設で気づいたやりがいについて。
毎月の会議を通して、私がなんとなく感じたこの仕事の良さ
気持ちが熱いうちに言語化します。
仕事に対する熱い気持ちを忘れていた・・・!という人はぜひ読んでみてください。
熱い気持ちを思い出すきっかけになるかもしれません。

・会議がとにかく長い、多い。

私が働く施設は3階建てです。
それぞれ1グループ、2グループ、3グループと
階ごとに担当職員が割り当てられています。
そしてそれぞれに月一回のカンファレンスがあり
そこで利用者支援や業務連絡等を共有しています。
各階に20名前後の利用者がおり、
各職場に申し送りたい事項の共有、
新しい取り組みについての相談・・・
会議の内容は盛りだくさんです。
そして、いつも定刻を過ぎます。
私は施設の相談員として全グループの会議に出席しているため
4時間弱座ったまま×3回 という業務に憂鬱な気分のこともしばしば。
しかしながら、会議を終えた後はどこか清々しい気持ちになるのです。

・精神障害者の生活を支援するということ

そんな清々しさを生み出すきっかけになっているのは
なんだろう?
考えてみると、会議の中で見える職員による利用者ケアが
本当に本当に綿密なのです。
うちの施設にいる人は、統合失調症、知的障害、自閉症、躁うつ病・・・
車いすを使って生活している利用者もいて、
介護的な支援の必要度も高い施設です。
毎日のルーティーン業務だけでもいっぱいいっぱいなはずなのに、
現場の介護職員は常にプラスアルファの支援を考えている。
普段事務室にいて、電話対応がメインの私にそんなことに気がつかせてくれるのがグループカンファレンスなのです。

・アンコントローラブルな範囲が広い人たち

精神に障害を持っている方の多くは、
疾患や症状に人生の舵を握られてしまいやすいです。
もちろん程度により異なる部分はありますが
私の施設に入所している人たちは、疾患ゆえに地域での生活は困難だと行政に判断された人たち。
日常の中で「これしたい」「これしたくない」と
自分の意思を働かせたくなっても
その方法を思いつかない、思いついても実現させられる状況にない。
そんな本人にも言語化しきれない葛藤の中に暮らしています。

・靴に入った小さな石ころ

例えば、食事拒否がある人。
食事を提供しようにも、本人が言葉ではなく体全部を使って「嫌だ!!」と現しています。
ですがそんな日が続くと、体重が減り体力も下がってきます。
このままだとどんどんできないことが増えてしまう。
そんな利用者に対して、フロアの職員はあらゆる可能性を考えます。

「お腹が空かないのかな?」
「味が好みじゃないのかしら」
「食堂に行くと嫌なことが起こるって思ってるとか?」
「席順変えてみる?」

そんな意見が飛び交う中、栄養士が一言。
「そういえば、ドロドロのカレーは食べていた。
もしかしたら、普通の食事だと固過ぎて食べづらいのかも。」
そこで、食事形態を変更してみました。
するとその日からモリモリ食べるわ、食後に「ありがとね」のような言葉が出るわ、表情は明るいわ・・・
今までは食事以外の場面でも不快そうな表情ばかりしていた人です。
「食べやすい食事にしたい」という気持ちを、
職員が汲み取って実現させることで
生活しやすくなったのかもしれません。

このように、現場では日々靴の中に入った小さな石ころをチマチマ拾い上げるようなケアを積み重ねています。

ただ大声を上げる人、
ただ拒否をする人。
そんな人たちの、靴に入った小さな石ころを取り去るケア。
現場には、深い観察と考察が求められます。
介護現場と聞くと、ルーティーン業務で手一杯で
ゆとりのある対人援助なんてしてられないんでしょ?
なんてイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。
現場の職員は常に目の前の利用者に
真摯に向き合い続けています。
そして月に一度のカンファレンスが、
私にその現場の温かさや力強さに気づかせてくれます。

今は、こんな内容なら長い会議も悪くないな、現場の人たちありがとう・・・!
という気持ちです。
ということで今日は、自分の中に沸き起こった仕事に対する熱い気持ちを言語化してみました。
皆さんも、「この仕事のこういうところが好きなんだよな」と思い直すきっかけになった出来事があればぜひコメントで教えてください。
自分の仕事のかっこよさ、探してシェアしていきましょう。

それでは、また💐

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ぽこ【社会福祉士】時々【ヨガ】
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