
「一人でできる」は自立じゃない
おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。
救護施設の相談員をしています。
毎日利用者と接する中で気づいたあれこれをまとめたブログです。
「一人でできる」と自立は違う
昨日の夜、こんな投稿をしました。
妊娠して早5ヶ月半。
まだ体の変化は小さいですが、骨盤が痛くて長距離歩けなかったり、すぐにお腹が張るため家事の合間に休憩が必要な体です。
家に帰れば夫や両親が、職場では上司や同僚が、私の代わりに色々なことをしてくれます。
冷えは良くないから!と、今日施設で企画されている遠足(動物園に行く予定🦁)はメンバーから外してもらったり。
暴力的な利用者の対応は、私の担当利用者であっても他職員が代わってくれたり。
利用者が不調になった時の対応においては、普段から女性職員より男性職員が代わることが多いです。
しかし、今は「お腹が大切だから」と他女性職員が代わってくれることもあります。
重いものを持てない、残業は控えめに、長距離の訪問先までの運転は他の人に・・・
できないことが増えて、感じたこと。
それは、頼ることの心地良さでした。
自立の意味を履き違えていた
私は今まで、自立という言葉の意味を履き違えていたのかもしれません。
救護施設という、障害者かつ生活保護を受給している人たちの自立生活に向けて訓練する施設で勤務する私にとって、自立の概念は非常に重要です。
自立=一人で生活できること
この概念を強く持ち続けていました。
もちろん、利用者によっては、在宅の障害サービスをうまく活用して生活が成り立つよう、支援を組み立てたこともあります。
それでも、食事の調達や金銭管理、昼夜逆転しないように睡眠を確保することなど、一人でできないといけないことの幅をとても広く考えていました。
できないままの状態で地域生活に送り出す勇気が、私自身になかったのだと思います。
しかし最近の私は人に頼ってばかりです。
今まで一人でできていた業務、一人で担えていた家事や日常生活のTo Doリスト、こなせていた利用者対応を完遂するのが難しくなりました。
そのおかげで、周りのチームに頼ることができるようになったのです。
利用者の中には、困っても職員に相談しない人が多々います。
自分で課題感を感じていないから相談しない人もいれば、どのように頼ったらいいかわからなくて声をかけれない人もいます。
「困った。助けてほしい」と声を上げられること自体が、生きる上で必要不可欠な生活スキルなのです。
日常生活や仕事において、問題なく自分一人でやれること=ベストな生き方ではありません。
障害があろうとなかろうと、お金があろうとなかろうと、生きていれば何かしら困ります。
困ることを前提に、困ったときに声を上げられるか?恥ずかしがらず人に頼れるか?頼ることで目的を完遂できるか?といった視点で、自立生活を応援してもいいのではないかと感じました。
頼り方が上手い人と、下手な人がいます。
頼った後のお礼の言い方一つで「かわいいやつだな、もっと助けてあげたいな」と思われるか否か分かれます。
人に頼ってもいいと知ること。
誰に頼ったらいいか知ること。
何を頼るか選択すること。
どんなふうに頼るか学ぶこと。
頼り方の勉強もまた、自立支援なのかもしれません。
頼る側になってみて、改めて利用者への接し方に変化が起きそうです。
皆様は、大変な時、周囲に頼れていますか?
もしくは、どんなふうに頼っていますか?
気持ちよく頼る・頼られるコツを、よかったらコメント欄にて教えてください🗣
ここまで読んでくださり、ありがとうございました💐
✅メンバーシップのご案内
メンバーシップもやっています。
どのタイミングで入っても、その月の限定記事は全て読むことができます。
お好きなタイミングで入ってみてください💐
・障害者福祉の視点からより深く「生きる」「働く」「生活する」を考えた記事
・限定公開だからこそ書ける、忖度なしのわたしの意見
・8本程度の限定記事すべて読み放題
(毎週土日に更新)
・お値段はコーヒー1杯分(¥500)
いいなと思ったら応援しよう!
