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加害者たちは許せないけど、自分を許すのです

こんにちは、日向ひむかいたかしです。

先日「こころと言うものに、ますます興味を持ち探求し続けたくなりました」と記事内に綴りました。
今回は、そこに至るまでの、自分の原点であるACとの向き合い方について書いてみます。


生きていると、耐えがたい痛みや苦しみが付きまとうことがあると思います。
特に、育ってきた環境という最も身近な存在が心に深い傷を残す場合、その傷は長く癒えることなく自己の心に重くのしかかり続けます。

機能不全家族で育ったり、最近では毒親と呼ばれる影響を受けた結果、大人になった後でもその影響から逃れられずにいる人は少なくないことでしょう。
改めて言うまでもなく、私自身もその一人でしたから。

自分自身がACとして素直に受け入れるまでには長い時間がかかりました。

代々に渡る歪んだ関係性の中で、氣づいた違和感/生きづらさを持ち続けていたものの、さらに認めたくなかったという拘りが、歪んだ認知から抜け出すまでの、大きな壁にもなっていたのです。

その中には、嘘を付かれていることもありましたから。
簡単に許せる理由はありません。

それらのあからさまな事実は別途書き起こしてありますので、ここでは割愛します。

自己の頭と心の関係が歪んでいたことを認めるのは、とても苦しい作業でした。
そして、その歪みが自分の人格形成にどれだけ影響を与えていたかを理解するには、もっと多くの時間が必要でした。

理解した上で「加害者たちを許せない」という気持ちは、正直に言えば今も残っています。
家族という名のもとに与えられた心の傷は、簡単に許せるものではないはずです。

その記憶は、時間が経っても消えることなく、過去のシーンが脳裏に蘇ることもあります。
以前の記事内でも「事実は消えない」とハッキリと綴った事があります。
そして、その痛みを無理に忘れなくても良いと。

逆に「加害者たちを許せない」という気持ちが優先し過ぎが故に、自分を縛り続けていたことに辿り着いたのです。

しかし、加害者たちを許すことができないままでも「自己を直視し、自分自身を許してあげないと、時計は止まったままなのだ」と考えられるようになれたのです。

自分を許すということは、過去の痛みに囚われ続けるのではなく、今の自分に目を向けるということです。

機能不全家族で育ったことで、自分の中に深い傷(跡)が残っているのは事実です。
でも、その過去が自分の全てではないし、今の自分を完全に定義するものでもないのです。
大切なのは、その遠回りな経験があったからこそ、今後自分がさらにどう生きてゆくか、そして未来に向かってどう進んでゆくかということです。

自分を許すプロセスは、過去を完全に消し去ることではないのです。
むしろ、その当時の自分に戻って「よく頑張ったな」と声をかけてあげることなのです。

幼い頃、何かに抑えつけられたり、また必要以上に応えようと、無理をしていた自分、大人になってもその影響から抜け出せなかった自分。
それでも、今こうして生きている自分自身を認めてあげること。
それこそが、自分を解放する第一歩だと感じました。

許せない気持ちを無理に押し込める必要はありません。
許さないという選択肢もあっても良いのだと、ある意味開き直れたものです。
大切なのは、その中で自分自身を素直に直視できるかどうかということ。

過去の出来事を保持しながらも、誰も責めるのではなく、少しずつでも自分自身を大切にしていくことが、心の回復への道なのです。

ある時点から自分の人生は、自分で選んでゆくことができるのです。

自分を許し、自分のために生きることを選んだ瞬間から、未来は少しずつ明るくなってゆくのです。
過去は変えられませんが、未来は今の選択で変えることができます。
加害者たちの方向を向くより、自分自身を内観してみるのです。

辛い自分を解放するために、自分自身を許すのです。
簡単なことではありませんが、その一歩を踏み出すことで、未来はきっと新しい形で開かれてゆくはずです。

それが、自分の心の平穏を取り戻し、自分らしく生きるための第一歩だと信じ続けています。


今回も、最後までお付き合いくださりありがとうございました☕
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日向たかし
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