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【五感を解説3】味覚の機能について
すこしずつ「合理的配慮とは」という輪郭が見えてきましたでしょうか。 聴覚に続いて今回は「味覚」についてわかりやすく解説をしていきます。
食事は生きる上で欠かせない行動です。
その行動の基礎となるのが「味覚」
味を感じる働きを「味覚」と言います。
味覚の発達について
人は生まれたときから味を感じることが出来ます。
旨味・塩味・甘味には親しみを持ち、酸味や苦味へは慣れていない子がいるでしょう。
これは慣れで敏感さは軽減されます。
徐々に口にする機会を増やすことでおいしいと感じられるように発達していきます。
ファーストコンタクト(口に入れた瞬間)で酸味や苦味が出やすい調理は子どもたちは好みません。
小さく刻む、苦みを抑えた切り方、揚げて苦みを飛ばす、酸味と甘みを合わせてマイルドにする等の工夫の仕方で味は変えられます。
どうやって味を感じているのか
人は旨味・甘味・塩味・苦味・酸味の5種類を感じることが出来ます。
味の成分が下にあるセンサーに触れると、味情報が脳へ伝わりどの種類の味かという判断をします。
グリコのホームページに分かりやすく解説があります↓
好き嫌いはどうやってできるの?
それぞれ人の発達は様々ですが「味覚に過敏」という子も存在します。
大人になっても苦味に敏感な人もいますね。
※辛みは味ではなく、痛覚、刺激です。
実は食べ物の好みは味だけで決まるわけではありません。
・見た目
・食感
・におい
・ファーストコンタクトの印象や環境
等も大きく影響します。
もちろん調理によって改善もありますが、
楽しい雰囲気の中で食べれているかは大きな要因となります。
昔の子どもたちが「給食はまずい」という子が多かったのは食事中のルールも大きく影響しているのではないでしょうか?
「残してはいけない」「早く食べなければならない」等、威圧的なルールを下に食事をすると味は感じにくくなります。
また、大きな音の中で食事をすると味覚を感じなくなる機能を人間は備えています。
私はこの本を読んで知りました。
「母の味が好き!」と言うのも もちろん慣れた味だからという
学習結果でもありますがきっと楽しい雰囲気の中で安心して食べたことも脳が感じ取ったのでしょう。
そのため、箸を持てないのに年齢が来たからという理由で無理に持たせて食べさせるのは食事に対するの気持ちをどう動かすでしょうか?
食べやすい食器やスプーン、フォークを選ぶところから味覚への学習は始まっているのです。
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