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#5.大阪旅行記『オリオンの三つ星は☆☆☆星 〜姫嶋神社編〜』
⛩ 姫嶋神社
![](https://assets.st-note.com/img/1721902500876-t6kggPjZQ9.jpg?width=1200)
✿ 公式サイト
✿ 所在地
大阪府大阪市西淀川区姫島4-14-2
✿ 交通アクセス
阪神電車「姫島駅」から徒歩6分
✿ 御祭神
阿迦留姫命
住吉大神
神功皇后
✿ 御由緒
明治5年、近郷の崇敬厚く西成郡第5小区の総氏神として郷社に列せられる。
創建年代は不明(平成28年現在、姫嶋神社の宮司は29代目)であるが、境内には正保5年(1648)から幕末まで江戸時代の石灯篭が10基あり、江戸時代以前から、産土神として阿迦留姫命を祀っていたと考えられる。
昭和20年6月15日の第2次世界大戦の空襲で姫島の約4割が被害にあい、当社も戦火のため社殿、宝物、過去の文献などすべてを焼失、アカルヒメ同様何も無い状態からの出発となったことから「やりなおし神社」ともいわれる。
楠社の後ろの楠に戦火の傷跡がいまだに残っており「再出発の木」となっている。
姫島は古くから手工業として、木綿織が盛んで、大阪の港であった伝法が姫島とも隣接していたので、商品の流通も容易であった。
そのため、姫島も活況を呈し祭りも盛大で、近郷に鳴り響いた2重構造の大きなだんじりを4基所有、昭和初期には10基以上のだんじりを姫島の各町会で所有していた。しかし、戦火などで大部分が焼失した。
⛩ やりなおし神社
大阪旅行記の第5弾は、大阪市西淀川区に鎮座する姫嶋神社を巡ります。
新大阪駅を出発して、住吉大社 → 生根神社 → サムハラ神社を参拝し、STONE Cafeでスイーツタイムを挟んでから、本日の最終目的地へ。
水を繋ぎ、星を紡ぐ
世界平和への祈り
幸せくくり旅 IN 大阪府
『オリオンの三つ星は☆☆☆星』
〜姫嶋神社編〜
2024.05.18-19
⬇ #4.大阪旅行記 〜STONE Cafe編〜
姫嶋神社の社務所が閉まる16時までに、なんとか辿り着くことができました・・・!!
大阪湾に注ぐ淀川の下流に位置する大阪市西淀川区は、東京の下町にも似た風情を感じる。
右に淀川が流れ、姫嶋神社のある地域を挟んで、左に神崎川というもう一つの川が流れている。
地図を見ると、明日行く予定のユニバーサル・スタジオ・ジャパンもここから近いようだ。こんなに海に近い場所にあるとは知らなかった。
✿ 手水舎
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姫嶋神社の境内を歩く前に、まずは2018年に見た不思議な夢についてお話しよう。
夢の中でわたしは何かから逃げていた。
海の近くを流れる川の岸辺で見知らぬおばさんに会い、「日本の赤い玉の巫女が・・・」と言われた。その時、川の向こうの対岸が日本であるということも知らされた。
川には、鯉や龍が泳いでいて、ピカン!ピカン!と綺麗に光っていた。
ずっと『赤い玉の巫女』が誰のことを指しているのかわからなかった・・・。
“玉”と名のつく姫巫女といえば玉依姫だ。
レイラインの起点としても有名な千葉県の玉前神社が鎮座する九十九里浜地方では、玉を信仰する奇石伝説が多く残されている。
古代の人々は、海から寄せられた石に霊力を感じ、これを光り輝く神、明る玉(珠)として祀っていた。
このような奇石伝説が『赤い玉の巫女』の夢と近しいような氣がしていた。
だけれど、それ以上のことはわからず数年が経ったある日--。
古事記の『アメノヒボコ』の話を読んでいた時、とうとう見つけてしまったのです!!
神話には、「昔、赤い玉より化生して美女となったアカルヒメが、新羅の王子 天之日矛の妻となった」と書かれていました。
こ、これだ・・・!絶対これのことだ!!と、震え上がりました(笑)
夢を見てからもう何年も経っているし、まったく情報を掴めていなかったにも関わらず、このアカルヒメこそが、夢で言われた『赤い玉の巫女』であるに違いないと確信したのです。
そこから先、夢の話はまた後ほど掘り下げていきます。
アカルヒメは神話での登場シーンも少なければ、アカルヒメを祀る神社も非常に少ない。
東京や関東の方で祀られている神社はないものかと調べてみたけれど、目ぼしい神社は見つからなかった。
だけれど、そんなマイナーなアカルヒメを祀る神社が点在する地域があった。
それが、大阪だったのだ。アカルヒメとアメノヒボコの神話の舞台にもなっている大阪難波・・・。
今回の大阪旅行については、アカルヒメの存在に辿り着く前から、なんとな〜くぼんやりとした企画はあった。
当初から参拝する予定だった住吉大社とサムハラ神社のプランに、アカルヒメを祀る神社をどうしても加えねばならないと思った。
数年間温めた夢がようやく現実になった。
わたしの場合、こんな風に物事が動いたり、繋がったりするのに数年単位でかかることもよくあることではあるのですが。
もうちょっとタイムラグなんとかならないんですかね?忘れちゃうよー。
え?それでも必要な時に思い出せてるから問題ないって?いや、そうだけど・・・そうなんだけどぉ・・・・・・。
✿ 拝殿
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街中にある神社だけれど、周囲に高い建物はなく視界は開けている。
太陽の光が満遍なく降り注ぎ、鳥居から入って来た風は一直線に拝殿まで吹き抜ける。
あー・・・今日も一日よう歩いた。がんばったわぁ。長い間、アカルヒメを待たせてしまったな。
姫嶋神社のサイトには“実に微妙な関係”として、アカルヒメと神功皇后が一緒に祀られていることが書かれている。
アカルヒメとアメノヒボコの神話では、アカルヒメはアメノヒボコの妻となるも、アメノヒボコが酷いDV夫であったため、アカルヒメは「祖国に帰ります!」と言って、小舟に乗って難波に逃げて来たという。
神功皇后というのは、別れたDV夫のアメノヒボコと但馬(現在の兵庫県)の国の娘との間に生まれた子孫・・・。神功皇后は新羅と日本のハーフということにもなる。
なぜアカルヒメと一緒に祀ったのだろう??
単純に嫌がらせにも思えるけど、アカルヒメの正体を考えると封印とかそういうことにもなるのだろうか。
アメノヒボコと別れ、新羅から日本へと帰ってきたアカルヒメ。そして、彼女はきっと人生をやり直すべく新しいスタートを切ったに違いない。
姫嶋神社が『やりなおし神社』と言われているのはそのような物語があったからだ。
アカルヒメは、女性の自立や働く女性を応援する神様として女性からの人氣が高い。
✿ 献風台
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拝殿の横には、ピンク色の可愛い風車が並んだ献風台と呼ばれるものがありました。
風は姫嶋神社において大切な存在であり、古来、日本では「風が思いを運ぶ」と信じられて来ました。
献風台の前には扇子が置かれていて、それを使って風を送ります。風車は目に見えない風を見えるようにするためのもの。
自ら風を送りお供えすることで、参拝した人に御祭神と同じように良き風のご縁があるようにとの願いが込められているそうです。
風をお供えするのって、姫嶋神社が初めてだなぁ。海を渡ったアカルヒメにとって、風はとても大事なものだったのだろう。
✿ 境内社
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境内には正面の鳥居から入って左側に、玉榮稲荷社、元楯社、そして金刀比羅宮が並びます。
金刀比羅宮、通称『こんぴらさん』って、めちゃくちゃ有名な香川の神社だけど、わたしは未だにこれと言った御縁がないんですよね。ピースもあまり持っていないと思う。
御祭神の大物主命は、大神神社にも祀られているし、その他の神社でも、わたしの神事でも縁の深い神様ではあるんだけどね。
姫嶋神社のサイトに金刀比羅宮について興味深いことが書いてありました。
金刀比羅宮の御祭神は、大物主命で、航海・漁業の守り神とされる『クンビーラ(もとはインドの神様でワニを神格化したもの)』が日本の神様と合わさり、『こんぴら』になった?そうです。
クンビーラかぁ・・・これはいずれ使うピースかもしれないから覚えておこう。
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ここにもありました楠木!!
とある古代氏族が祀られている神社の御神木は楠木であることが多いと。
楠社の後ろにある御神木の大楠には白蛇が住んでいて、白蛇の神 奈賀止麿命が祀られています。
その御神木も大阪大空襲の時に焼けてしまったそうですが、当時の方々が御神木の周りに三本の楠を後継樹として植えたところ、根と根が結び付き、今では四本とも倒れずに御神木となって祀られています。
それゆえに、この御神木は『結びの木』としてさまざまな御縁を結んでくれるそうです。
だけど、自分が何もせずに良い御縁はやって来ないって。その通り!
✿ 万葉歌碑
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境内には、『君が代』のルーツとなったとも言われている(諸説あり)河辺宮人の歌碑が残されている。
「妹が名は 千代に流れむ 姫島の 小松が末に 苔むすまでに」
この歌の背景には、若い男女の悲しい恋物語があったのではないかといわれている。
だから、これが国歌のルーツになったとは考えにくいとの主張もある。
✿ 帆立絵馬
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![](https://assets.st-note.com/img/1722315634593-6FTQo3nd13.jpg?width=1200)
姫嶋神社には、献風台の他にも神社では目にすることのない珍しいものがあります。
それがこちらの帆立絵馬!
本物の帆立の貝殻です。なんかこう・・・貝がもりもりに積まれた山がいくつも並んでいると異様な感じがします(笑)
帆立絵馬には、アカルヒメが夫から逃れて姫島の地で再出発したように、新たな出発が『帆』を増やして『順風満帆にいきますように』という願いが込められています。
帆立絵馬と一緒に赤い玉も渡されます。
赤い玉は『断ち玉』と言って、新しいスタートを切る時や目標、願い事を叶えるために、
断ち切らなければいけないことや物(弱気な自分や浪費癖、お酒など)を念じて、その玉を貝柱中央の碑の上部に空いた穴に通すことで封じ込めておくのだそうです。
✿ 御朱印
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御朱印をいただきました!
直書きだと、「御朱印帳を預かって、記帳してから郵送になる」とのことだったので書置きのものをいただきました。
こちらは、『玉印 春3月〜5月』のこの時期限定の緑色の御朱印です。通常の玉印は赤色で、夏は黄色、秋は橙色、冬は青色になります。
アカルヒメの神名「阿加流」は「明る」で「比売」への美称と解し、名義は「色美しくつやのある女性」と考えられる。
また日の出の太陽を表す赤い瑪瑙の玉の化身とする説もあるようだ。
ということはやはり、先述した千葉県の玉前神社(祭神︰玉依姫)が鎮座する九十九里浜地方に残る『明るい玉』の奇石伝説と同じようなものであると考えられる。
わたしは夢の中で、何かから“逃げていた”。
そして、川の向こうの対岸が“日本”であると言われたこと。
それはきっと、アカルヒメがアメノヒボコから逃れ、新羅から日本へ渡ろうとしていた・・・その場面を見たのではなかろうか。
『赤い玉の巫女』というキーワードと言い、夢のストーリーと言い、わたしが見た夢はアカルヒメとアメノヒボコ伝説そのものだったりして?
神話には、その後、アメノヒボコはアカルヒメを出雲まで追って来たと書かれていた。
アカルヒメは雨乞い・龍蛇系の神であるからして、夢に現れた川に龍が泳いでいたことにも繋がる。
アカルヒメはどうやら大分県の姫島という小さな島から難波へやって来たようだ。
アカルヒメのことを知るためには、難波よりさらに遠く大分県、九州地方にまで範囲を広げなければならない。
アカルヒメを調べて見つけた情報は他にもあるので、この大阪旅行記をすべて書き終えた後に有料記事『音秘めの神事黎明録』で記そうと思う。
次回は、大阪旅行記終編です!!
旅の一日目は四つの神社を参拝し、そのご褒美として?二日目は中学生の修学旅行以来となるユニバーサル・スタジオ・ジャパンで遊んで来たよ〜♪
大阪の粉もんグルメも解禁しちゃった!
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![龍神くくりの姫巫女](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165267065/profile_bdb9e7cde3b2585dd667274aa17bb80e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)