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幸せな「犬生」のために:無秩序な繁殖と遺伝性疾患

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大切な家族の一員である愛犬たちには、できるだけ健康で幸せに過ごして欲しいと願うのが愛犬家でしょう。モラルに欠ける繁殖業者の無秩序な繁殖によって、その願いが打ち砕かれることが少なく…
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#トイプードル

繁殖を禁止されたブリーダー④:声を上げ続ける大切さ

ノルウェーで、2犬種の繁殖が違法とされた判決から約半年。来月にはオスロの高等裁判所で第2審が開かれます。原告のノルウェー動物保護協会 (NSPA)とお話をして改めて感じたのは、声を上げ続ける大切さでした。 と同時に、"This is not an attack."(意訳:私たちは闘いを挑んでいるわけではありません)と言う、代表のエアシャイルド・ロールドセット獣医師の穏やかな口調が心に残りました。 目的は、犬たちが無秩序な繁殖による遺伝性疾患で苦しむのを無くすこと。声を上げ

繁殖を禁止されたブリーダー

遺伝性疾患と繁殖に関して、ちょっとだけ、本当にチョットだけですが、明かりが見えた気がするニュースがありました。遠いヨーロッパの出来事ですが、こんな流れが「どんどん広がってくれるといいな!」と思います。 ブリーダーに繁殖を禁じる判決ノルウェーで行われた裁判で、遺伝性疾患をもたらすような犬の繁殖が明確に違法とされました。ある特定のブリーダー(個人名は非開示)に対しては、 繁殖を行うことを禁止する判決 が下されました。私権を制限するもので、ものすごく画期的な出来事だと思います

第3章:「純血種」という病気

前回、極端な顔かたちを求める繁殖によってフレンチ・ブルドッグ(フレブル)などの短頭種(= 鼻ぺちゃ犬)が健康に問題を抱える傾向があることをご紹介しました。今回は、そのほかの犬種についてイギリスで指摘されている繁殖の問題をご紹介します。普通に歩けない犬が、世界一に選ばれたことがあったそうです…。 「純血種」のブリーディングが犬を苦しめるイギリスでは、「優秀な犬」を輩出しているとされる繁殖業者が不幸な犬たちを生み出しているとの批判があります。以前ご紹介した「パピーファーム」で生

第2章:人間がフレブルにもたらした苦しみ

前回、イギリスで起きているフレンチ・ブルドッグ(フレブル)人気の過熱をご紹介しました。「短頭種」(= 鼻ぺちゃ犬)の場合、特に健康面の問題が発生しやすいそうです。これは、「品種改良」によって人間がもたらした、遺伝性疾患といえるものです。 人間が「創り出した」愛らしさ人間の都合に合わせた「品種改良」や「犬種標準」のため、犬は選択的な繁殖が行われてきました。フレブル特有の姿かたちは人間が望んだもの…。平蔵を含め日本でよく見る小さなレッドのトイプードルも、イギリスのフレブル同様に

幸せな「犬生」のために①…無秩序な"生産"の横行

- 平蔵が5歳の誕生日を迎えて - 平蔵が5歳のお誕生日を迎えました。2回ほど胃腸炎にかかり、ビビりの父ちゃんがパニックになりましたが ^_^; それ以外は、ほとんど病気をしていません。よく食べ、よく寝て、よく遊ぶ、元気で手のかからないコです。 でも… 生まれもった「ガラス細工の首」が 治ることはありません 第1けい椎(「環椎(かんつい)」と呼びます)と第2けい椎(「軸椎(じくつい)」と呼びます)がキチンとつながっていません。ちょっとしたことで骨がズレちゃうリスクが高く