第6章:愛犬たちにもリスクのある遺伝性疾患
前回まで、人間が手を加えたことで、犬が「種」として例外的に多様化してきたことをご紹介しました。いわゆる「品種改良」には良い面もありますが、健康を損なう負の側面も多いことが分かっています。これまでは、イギリスのエピソードが中心でした。今回からは、私たちが経験することもあり得る(というか、すでに経験している)遺伝性疾患についてご紹介します。
犬種ごとの傾向第4章で触れたダルメシアンの尿路結石(リンク参照)以外にも、犬種によって発症しやすい遺伝性疾患があります。埼玉県獣医師会のウ