【ポエムorエッセイ】〜田園の空 凧 翔ける〜
小さい頃
家の前には田園風景が広がっていた
電線にさえぎられることのない空と雲
めったに誰も通らない
舗装されていない道と
遠くに小さく家がまばらに見えていた
ある日の休日
「凧あげしよう♪」と父
突然だねぇ~
「うんうん 凧あげしようしよう!!」
心はもう凧を持ち駆け出していた
父が私の手を握り
向かうは 車
? ? ?
なんで 車 なの?
ポカンとしている私に にっこり笑いながら
車の窓を開け 凧を外に出し
田園の道を走りはじめたっ!!
ええっ!!
凧は
凧はどこへ行った!!
キョロキョロと探し回る私のとなりで
器用に片手で車を運転し
凧糸をクイクイ引っ張りながら
凧をあげている
私が思った以上に高く
凧は気持ちよさそうに
そしてどこか誇らしげに
空を泳いでいた
おお〜!! おおっ!!
すごーい!!
もう凧さんに夢中だぁ♪
大人になっても思い出す
空高く舞うあの凧あげを
それは驚きと笑顔がいっぱい詰まった
一生忘れられない思い出となった
私にはできない
車で 凧あげ
父のナイス アイデアと
ドライビングテクニックに
脱帽
感謝でごさる☺