中途入社時の心構えと振る舞い方を考える
中途入社者は一般的に即戦力人材と位置づけられます。とは言われつつも中途で入りたてのときって周囲から最初から頑張りすぎないでとか、最初からかっ飛ばさなくていいよとか、ゆっくり慣れていこうとか言ってくれる人もいます。
でも転職したての立場としては最初が関心で、その会社の人達に一刻も早く認められたいという思いが強いですよね。そして、信頼されたいという思いから自らプレッシャーをかけて頑張る人のほうが多いのではないでしょうか。
かくいう私もそのひとりでして、これまで2回転職して来た中で、中途入社として頑張ろうと鼻息荒く入社してはいずれも空振りして、思うようにうまくいかなかった苦い経験があります。
今回はこれまでの反省も踏まえて、中途入社して最初の数ヶ月をどう過ごすのがベターなのか、相手から信頼されるためにはどういう振る舞いをするべきか自分なりに考えてみました。
①肩ひじ張らない
やはり最初の印象というのは大事だと思っていて、そこでいかにこれから働く既存メンバーとの違和感をなくすというか親和性を持って関わるのかが重要ではないかなと。
基本配属先の既存メンバーはwelcomeな雰囲気で迎えてくれるはずですから、それに対して斜に構えたり、ナメられないように肩ひじはってツンとしている感じはあまりいい印象は持たれないでしょう。
まあ結局言いたいのは、あくまで自然体で変にキャラクターを作らずに気さくに関わる事が大事なんだと思います。
②頑張りすぎない
入社したてのころは、結果を出そうと張り切ったり頑張ったりするものです。だって、周囲から信頼されたいし、そもそも試用期間中なわけだし。
ただ、それはあくまで入社側の心理であって、受け入れ側が変わらずしもそうとは限りません。
実際自分が中途入社者を迎える立場になったとき、そんなことを入社者に求めたことはありませんし、周囲も含めて雰囲気としてそんなドライな感じではありませんでした。
もちろん会社にもよりますが、入社しすぐに結果を求めるのは現実的に難しいですし、変に頑張り過ぎて空回りするリスクが高まるだけです。
変に頑張りすぎるよりも、その会社の社風や仕事のやり方や、人間関係をゆっくりと着実に形成していくことが重要だと思います。
③郷に入っては郷に従え
会社にはそれぞれカルチャー、今風にいえば社風があるわけで、まずはそこを押さえることが重要だと思っています。
中途入社すると、前の会社のカルチャーや考え方、仕事の仕方を引きずってしまいがちです。前の会社の文化に染まること自体はある種仕方ないことですし、それで今まで仕事をやってきたわけですから悪いことではないと思います。
ただ、前の会社の文化や考えを持ち込んで、今の会社の既存メンバー押し付けたり、マウントをとるようなことは絶対にNGです。既存メンバーに失礼です。
入社する会社のルール上どうしても変えられないこともあります。納得いかないことや非効率なこともあったりするかもしれません。
仮に前の会社のルールのほうが素晴らしいものだったとしても、最初は我慢して入社する会社の現行ルールに従ったほうがいいと思います。
間違っても前職はこうだったとか、こうすべきだとかを言うのは、少なくとも入って間もない時期にやるべきではないです。仕事をある程度こなして周囲からの信頼を感じたり、権限的にルールを変える立場になってからでないと、ただの口やかましいだけで結果の伴っていない痛いやつに思われるだけです。
④いきなり改善意欲を見せない
以前どっかの誰かさんがツイートもしくはnoteでそんなようなことを書いていて、当時すごい腑に落ちたと感じていたのを覚えています。
というも、恥ずかしながら自分はまさに真逆のことをしていて、入って間もないのに、しかも下っ端のくせに自分のチームの業務内容を俯瞰して改善提案のMTGをわざわざ行ったりしていました。今思うだいぶ痛いやつだったと反省しています。
仮に改善の余地があったとしても、変えられない事情内情があるわけで、③郷に入っては郷に従えでも言ったようにそれを理解せずに、入社して間もないペーペーが過去の経緯を考えずに正論だけぶつけるのは確実に嫌われます(笑)。
せめて入社してある程度仕事が回せるようになって信頼されるようになったら提案して見るのか安牌だと思います。正論だけで仕事は進められないですしね。
⑤仕事の仕方や流れをおさえる
結果を出すためには、単なるやる気だけでは解決しないわけで、その会社のルール・仕事をやり方を押さえることがその会社で仕事をうまくいくために必要だと感じています。
結果さえ出せばプロセスは何でもいいと思う人もいるかも知れませんか、それは大前提その会社の既存のプロセスを踏んでいるから成立することだと思います。
⑥顔、名前を売る
『転職2.0』の著者の村上さんが本の中でLinkedInに入社して数ヶ月は1on1を入れまくって社内で顔を覚えてもらうことを重要視したと語っています。
まあそれを真似するのは難しいかもしれませんが、仕事をするうえで一度コミュケーションを取っているか否かで仕事を進め方が変わります。そういった意味でなるべく最初の段階で顔と名前は社内に売り出すべきです。
1on1で15分でも時間を取って会話したり、出社時やすれ違いざまに一声挨拶するだけでも、その後の仕事で関わる際に変わってきます。
いまはチャットやメールでのコミュケーションが主流ですが、テキストメッセージは感情が見えないのでどうしてもドライなやり取りになってしまいます。
チャットではドライ気味でも、実際顔を合わせて話すと意外と優しいと、印象が変わる人も多いです。
⑦仕事のキーマンを見極める
どの会社にも仕事が出来たり、誰からも頼られたり、顔が広かったりいろんな特徴を持った人がいるはずです。それらを押さえてとくことが仕事を進めていくうえではひとつ重要になると思います。
たとえば、社内で誰に相談すれば良いかわからなくなる時にそういう人が身近にいると頼りになります。
逆にその人から頼られた場合は、全力爆速で対応していておべっかをするべきです(笑)
結局ギブアンドテイクの関係で、いつもやってもらいっぱなしだと相手からしてこっちのお願い聞いてくれねーじゃんと思われかねません。相互に信頼関係を上げて行くことが大切だと思います。
⑧求められるものをアウトプットする
既存メンバーに信頼されるためには、まずは大なり小なり結果を出して積み上げていくことが信頼に結びつくことだと思います。
結果というのは、たとえば調べ物であったり、分析であったり、特別難しいことは要求されないかもしれません。
でも、重要なのは仕事の難易度ではなく、求められているものを理解して正確にアウトプットすることだ思います。
たとえ単調な、楽な仕事出会ったとして、それが求められる結果であればなんの問題もないわけです。
焦らずにコツコツと
結局言いたいのは、焦らずいけよと。中途入社者って自分自身ににもプレッシャーをかけがちだけど、スーパーマンじゃない限り、いきなり入った会社で成果を出すのは難しい。
まずは社内の文化、仕事のやり方、人間関係を押さえることが重要ではないかと思います。そこを押さえて初めて成果を出すための準備が整うんじゃないでしょうか、。そこからが本番なんだと、そう思ってます。